ヨーロッパを旅してきて、アジアの最初の訪問国はネパール・カトマンズ。
4泊5日で滞在してきました。
約20年前に初めてインドを訪れた時、町の人達の姿にかなりの衝撃を受けましたが、20年経って色々な国を訪問した後でも、ネパールもかなり印象に残りました。
ネパールはまだまだ経済的には貧しい国だと思いますが、経済的には豊かな国が失ってきたものを持っているステキな国だと思います。
では、私がネパールで感じたことをいくつか紹介していきますね。
- マスクは手放せない!大気汚染が深刻なカトマンズ
- ネパールでは透明な水は貴重品!
- 野良犬は多い!けど、ホームレスは少ないネパール・カトマンズ
- コミュニティでお互いに支え合っている国ネパール
- ポイ捨て多い!意外にキレイにしている場所もあったネパール
- 日曜日は休みじゃない!日曜日は仕事をするネパールの人たち!
マスクは手放せない!大気汚染が深刻なカトマンズ
行って初めて知ったのですが、カトマンズは車の排気ガスと砂埃で街が曇っています。
写真ではうまく映っていませんが、砂埃で立ち止まって口や目の周りをおさえないと行けないときもあるほどです。
調べてみると、PM2.5の濃度が世界1位というデータもWHOから発表されていました。
最近、バンコクの大気汚染が深刻だとニュースで報道されていました。
しかし、カトマンズからバンコクに行くと、バンコクの空気はキレイだと感じるほど、カトマンズの空気は私には辛かったです。
カトマンズを1日歩きまわると、自分の体も洋服も砂埃でまみれました。
さらにショックだったのは、つけていた白いマスクも黒くなっていたことです。
普段はマスクを嫌っている私の主人も、マスクをつけるといい出したほど、空気の汚れは深刻だと素人でも気づくほどです。
かつては、カトマンズの市内から近隣の山々のきれいな姿を望むことができたといいますが、今は何も見えません。
もやっと曇った空が拡がっています。
1週間ぐらいしか滞在しない私たちのような旅行者はマスクなどで一時的にしのげばいいですが、カトマンズに住む人達は何十年も大気汚染の中で暮らしていかなければなりません。
普段は環境問題などに疎い私ですが、さすがにこれはヤバイと感じました。
ネパールの人に新鮮な空気を取り戻すために、なにかできることはないかと強く感じました。
ネパールでは透明な水は貴重品!
私たちは当たり前のように手に入れることができる、キレイな水もカトマンズでは貴重品です。
私たちが滞在していたホテルは水をタンクで購入しているとの話でした。
ホテルの前にあった貯水池のような場所には、朝5時頃からたくさんの人が次から次に現れ、プラスチックの大きな容器に水を汲んでいました。
女性が大きな容器を運んでいる姿も印象的でした。
日本ではトイレの洗浄水もきれいな水が流れています。
しかし、ある程度インフラが整っているはずのカトマンズ空港でさえも、茶色の濁った水がトイレの洗浄水として流れています。
このようにネパールでは水が貴重品だということに改めて気づかされました。
水と空気、私たちが当たり前の様に利用している地球の資源が、ここカトマンズでは当たり前のものではない、貴重品ということに衝撃を受けました。
なんとか私も助けになりたいものです。
野良犬は多い!けど、ホームレスは少ないネパール・カトマンズ
ネパール・カトマンズは野良犬はかなりいます。
野良犬は、昼間は暑さのためかずっと上の写真のような感じでダラダラ寝ていたり、道端を歩いているだけなので、特に怖さは感じません。むしろカワイイです。
しかし、夜になると自己防衛のために追いかけてきたり吠えてくるのがちょっと怖かったですね。
ネパールに行く場合、狂犬病対策も含めて考えておいたほうがよさそうです。
野良犬はさておき、体感的にカトマンズはホームレスがかなり少ないと感じました。
もちろん、地震の影響で非常に苦しい生活を強いられている人はいるようですが、道路に座って物乞いをしている人がかなり少なかったことに驚きました。
インドを旅したときは、あまりの物乞いの多さに疲れましたし、普段住んでいるアメリカ(西海岸)はホームレスはかなり多いです。
アメリカなんて、GDPで比較するとネパールよりもずっと豊かな国のはずなのに、GDPではずっと下のネパールのほうがホームレスが少ないって何か変だと思いませんか?
コミュニティでお互いに支え合っている国ネパール
かつて日本にも町内会という制度があり、当時は煩わしい制度だなと子供ながらに思っていました。
ただ、その考えも改める時がきているのかもしれません。
ネパールにはいたるところに、仏教やヒンズー教の小さな建物があり、その建物を取り囲むように住居用の建物が建っています。
そして、地元の人によるとその建物や広場は、そのコミュニティでみんなで掃除し維持しているとのこと。
地震のときには、その広場でキャンプをして助け合ったという話も聞きました。
日本の町内会という仕組みと似ています。
コミュニティでお互いに助け合う文化がまだネパールには残っていました。
もしかしたら、コミュニティで助け合う文化が、ホームレスが少ない原因かもしれませんね。
ポイ捨て多い!意外にキレイにしている場所もあったネパール
カトマンズで驚いたのは、意外と(失礼な言い方ですみません!)みんなが街を掃除しているんです。
ネパールの人たち、歩きながらつばをはくし、ゴミも平気で捨てていきます。
場所によっては、川沿いにゴミがたくさん捨てられています。
悪臭もひどく、とてつもなく汚いところもあります。
ただ、 意外とキレイにしているエリアもあるなというのが印象でした。
もちろん、日本の街のほうがずっとキレイです。
ただ、意外かもしれませんが、体感的にはポルトガル・イタリア・ギリシャ等のヨーロッパの国より、道路の上に落ちているゴミの量はずっと少ないと感じました。
注)川に落ちているゴミの量を除く。
おそらく、それは、それぞれの人が自分の店や家の前を掃除しているから。
朝や夕方に街をながめていると、かなり多くの人がほうきを持って自分の家や店先を掃いている姿を目にすることができます。
皆が少しずつ掃除すれば、街ってきれいになるんですね。
日本にも、同じような習慣がありました。
私の義父も、朝起きたら家の前で落ち葉を掃いています。
私も、子供の頃は家の前に落ちている掃除をするように、親から言われていました。
恥ずかしながら、私も大人になっていく中で、道路は市や行政がやってくれるものと勘違いしていました。
確かに道路は市や行政がやってくれるものかもしれません。
でも、私たちが自分の家の前だけでもキレイにしたら街はよりキレイになると、ここネパールで気づかされました。
日曜日は休みじゃない!日曜日は仕事をするネパールの人たち!
日曜日に街を歩いていると、スクールバスに乗った子供が大勢!
え?今日は日曜日なのになんで?と疑問に思ってホテルのフロントにいた若いネパール人の男性に聞いてみると、ネパールでは日曜日はお休みではないとのこと!えぇぇ!
そのかわりに金曜日は半日、土曜日は全日お休みとのことです。
ネパールでは日曜日は週の始まりとして捉えられており、日曜日から学校に行ったり、仕事をするようです。
日曜日が休みでない国は初めてです!
日曜日=休みと思い込んでいましたが、自分の常識が崩れていきました!
アタリマエのことだけど、当たり前ではない国がある。
こういう自分とは違うものにあった瞬間、私は旅の喜びを感じます。
やっぱり旅って面白いですね!
世界の国々を旅して考えたことを、ミドルエイジの冒険シリーズとして紹介しています。
夫婦で仕事を辞めて世界一周旅行をするに至った経緯、モロッコ、ポルトガル、スイスなどを旅した経験などを紹介中です。
よかったらどうぞ!