最近、アメリカのシリコンバレー(サンフランシスコ・サンノゼ)界隈でレンタル電動スクーター(電動キックボード)が話題になっています。
この記事では、サンフランシスコでは観光客も多く利用しているという電動スクーターとサービスを提供しているスタートアップ(ベンチャー)企業について紹介しています。
電動スクーターとは?
電動スクーターというとバイクのような形を想像しますが、電気で動くスケートボードのようなイメージです。
下記は、私が見かけたBIRD社の電動スクーターです。
実はこちらの電動スクーターですが、日本のアマゾンでも購入することができます。
アメリカの主要な電動スクーターのスタートアップ
シリコンバレー界隈では、下記の3社が主に電動スクーターのレンタルサービスを提供しています。
BIRD
- 元Lyft、Uber幹部のTravis VanderZandenが2017年に創業した会社。本社はロサンゼルス。2018年2月・3月にかけて合計$115Mを資金調達*1
- 2017年12月にはロサンゼルスのサンタモニカ市から刑事告訴されており、罰金として$30Mを払ったばかり。詳しい記事はこちら:元ウーバー役員が創業の「電動スクーター」シェア、全米展開へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
- BIRD社のWebサイト
LimeBike
- 2017年創業。本社はサンフランシスコ。
- 2017年5月から2018年にかけて$132Mを資金調達。Andreessen Horowitzといった有名ベンチャーキャピタルが投資*2。
- Webサイトの写真やLimeBike社のYoutube動画を見て頂けるとわかりますが、好きな場所で乗り捨てできるコンセプトで、自転車と電動スクーターを取り扱っています。QRコードで自転車をアンロックするとのことなので、BIRD社と同様の仕組みですね。
- LimeBike社のWebサイト
SPIN
- ここも同じコンセプト(好きな場所で乗り捨てできる)で自転車と電動スクーターをやってます。自転車の場合、料金は30分乗って$1。
- 全米の18都市で展開中。
- 2016年11月創業。本社はサンフランシスコ。資金調達は他の2つと比較してかなり小さい$6M*3。
- SPIN社のWebサイト
アメリカ・電動スクーターの利用方法(BIRD社の場合)
電動スクーターの利用に必要な条件
外見はスケートボードのようなので、子供でも利用できそうですが、おそらくバイクと同じ様な扱いなのだと思います。
- ヘルメット着用
- 年齢が18歳以上
- 運転免許を保持していること
電動スクーターの利用方法
- アプリを事前にダウンロードし、ログイン情報を登録しておきます。
- 乗る前に、電動スクーターの場所を確認。
- 利用したい電動スクーターをみつけたら、電動スクーターのQRコードを読み取ます。最初の利用時は、運転免許の読み取りを実施。その後、アンロックされたところを利用開始します。
- 利用が終わったら、歩行の邪魔にならない場所に置いて、アプリを再度起動させて、利用が終わったことを通知し、料金を確認して利用終了。
- バッテリー駆動なので、毎晩BIRDの契約会社がこのスクーターを回収して充電し、翌朝にはよく使われる場所に再度設置しているようです。サイトをみたところ、一般家庭で充電に協力してくれる人を募集しているとの広告を見ました。
アメリカ・シリコンバレー界隈での突然の電動スクーターの出現
2018年3月末ぐらいから、サンノゼ界隈の道端に置かれているのを見るようになり、誰かの持ち物かなと思っていました。
更に、数日前から家の前にも置いてあるようにもなり、だんだん色々なところで見かけるようになってきたので、何かのサービスだとやっと認識しました。
街の人達も興味があるようで、何だ何だと覗き込んでいる姿をよく見ます。
こうやって、新しいサービスが普及していくんですね。
そんな矢先に、本日(2018年4月14日)のサンノゼのローカルニュース番組でもこの電動スクーターが取上げられていました。
ニュースでは、この電動スクーターを利用することの安全性とスクーターの乗り捨て場所が課題として取上げられていました。
サンフランシスコ市の担当者は、訴えるかもしれないぞと強硬姿勢を示していました。
参考:People Behaving Badly - KRON
これから、電動スクーターは規制されていくようですが、果たして普及するのでしょうか?
観光都市には便利だと思いますが、時速15マイル(約時速20キロメートル)の速度が出るとのことなので、歩行者や車とぶつかる可能性を考えると少し考慮が必要そうです。
さいごに
この記事では、最近シリコンバレーで話題になっている電動スクーターを紹介しました。
サンフランシスコでは観光客も多く利用しているとのことです。
ヘルメット着用しないと違法で警察に止められる可能性もあるので、ご注意ください!
私も、近日中に試してみようと思います。
追記:実際に電動スクーター(電動キックボード)をアメリカで試した体験談は、こちらの記事「アメリカで大人気!電動スクーター/電動キックボードLIMEの体験ルポ」で紹介中です。