先日、アメリカ・カリフォルニアで午後2時頃、けたたましいアラートがそこらで鳴り響きました。
アメリカ旅行中にそのアラート音に遭遇した事がある人もいるかと思います。
本記事では、2ヶ月に1回ぐらいは鳴るアメリカ・携帯電話へのアラートシステムについて紹介します。
海外の面白いビジネスや社会インフラに興味がある人向けの記事になります。
アメリカのアラートシステム体験談
先日、アメリカ・カリフォルニアで午後2時頃、けたたましいアラートがそこらで鳴り響きました。
何事?と思って、スマホを見てみると、Emergency Alertの文字が。
記載されているURLにアクセスしてみると、近所のおじいちゃんが昨日、XX交差点で目撃されて以降、行方不明になっているので、見かけた人は教えて下さいと書いてありました。
実際のアラート音はこんな感じ。
このアラートですが、車の運転中・大事な商談中・食事中、所構わずこの音がほぼ全員の携帯電話から鳴り響きます。
異様な雰囲気に包まれます。
アメリカのアラートシステム
アメリカでは、先述のシルバーアラートに加えて、大統領・天候・子供の誘拐に関するアラートが「ワイヤレス緊急警報(Wireless Emergency Alerts)システム」、通称WEAを使って、該当の地域の携帯電話に通知されます。
もちろん、WEAを使って警報を発令できるのは、政府機関や警察などの公安機関のみ。
誰でも気軽に発令することはできません。
アラートをオフに設定することもできるのですが、多くの人は、携帯電話の設定をあまりいじらないので、ほぼ全員の携帯電話が鳴るようです。
私が住む、ここカリフォルニアでは1−2ヶ月に1回という頻度でこのアラートが鳴ります。
このアラートがなると、全員が携帯電話で何が起こったのかとチェックします。
アラートの内容は、次の通り。
「子供がXXで誘拐されました、白のトヨタ・カローラ、XXXXXXXXの番号のものをを見かけたら通報してください」
かなり具体的な内容がアラートで通知されるので、一市民として気に留めています。
コミュニティ全体で、見つけなければいけないものを見つけようという社会のインフラに感心しました。
意外に効果があるかもしれない、アメリカ・携帯電話へのアラートシステム
コミュニティで、見つけなければいけない人を見つける仕組みというのは、良いシステムだと思います。
渡米当初はショックだったのですが、特にアメリカは誘拐が多いので、被害者や行方不明の人たちを一刻も早く見つけられるよう、コミュニティ全体が協力して探し出す仕組みは、日本も見習っても良いかもしれません。
日本の高齢社会を助けるかもしれない、シルバーアラート
実は、私の亡くなった祖父は認知症だったのですが、家の人が祖父の様子を見ていても、隙をみて外にでかけてしまっていました。
気づいて探しに行って見つけられることもあれば、家からかなり離れた駅にいらっしゃいますよと警察から連絡をもらうことも何度かありました。
アメリカのアラートシステムのように大げさなものでなくても、コミュニティでそういった人を救う仕組みがあるといいのかもしれません。
さいごに
どうせ税金を使うなら、こういう社会的に意義があるものに使ってほしいものです。
日本では導入されていなくても、海外には参考になるビジネスアイデアがたくさんあるとおもいます。