ジョージア・トビリシ旅行のハイライト「カズベキを訪れる」現地発着ツアーに参加してきました。
ジョージアとロシアをつなぐ軍用道路をドライブしながら、ジョージアの教会や山々などの自然を楽しむことができるツアーです。
一番の見所は、山の頂上に建ち、天国に近い教会と言われるツミンダ・サメバ教会。
圧巻の景色でした。風も強かったですけどね。
本記事で、実際に参加したツアー・ツアーの内容まで詳しく紹介していきますね。
- ジョージア・カズベキ日帰りツアーの選び方・予約方法
- ジョージア・カズベキ日帰りツアーのスケジュール
- ジョージア・カズベキ日帰りツアーの全体的な感想
- ジョージア・カズベキ日帰りツアーのよくある質問
- ジョージア・カズベキ日帰りツアーはこんな人におすすめ
ジョージア・カズベキ日帰りツアーの選び方・予約方法
旅行前に下調べをしたところ、ジョージアの首都・トビリシからカズベキまでの日帰りツアーがあるということがわかりました。
ツアーに参加しなくても自力で行くことができるのですが、利便性と説明を聞きたいという思いから、今回は現地のツアーに参加することにしました。
現地発着ツアーは、現地に行ってから予約してもいいのですが、ツアー会社によって品質にバラつきがあります。
できれば、評判が良いツアー会社で予約したい、できれば安く!ということで、インターネットで調査し、今回はViatorというサイトで販売されていたカズベキ1日ツアーを予約しました。
日本語で廻りたいという方には、定評のあるVELTRAというサイトで日本語ツアーを探してみることをおすすめします。
ジョージア・カズベキ日帰りツアーのスケジュール
私が参加したツアーは午前8時過ぎに集合し、午後7時過ぎに駅で解散するツアー。
所要時間には12時間とか、13時間とか書かれていますが、ガイドさんによると少し多めに書いておかないとクレームがくるとのことで、少し眺めの所要時間が書かれていることがあるようです。
午前8時30分 ホテルでピックアップ
ほぼ時間通りにホテルまでピックアップしてもらえました。
ホテルでのピックアップ時間は、前日の21時までにメールかメッセージアプリで連絡をもらうことができます。
私は、What’s appのアカウントを持っていたので、What’s app で連絡がきました。
が、メッセージが来たことを見逃していたら、電子メールで連絡をもらうことができました。
海外ではLINEではなくWhat’s app がよく利用されているので、事前に登録しておくと便利ですよ。
WhatsApp Messenger
WhatsApp Inc.無料posted withアプリーチ
午前9時00分 ジョージアの首都・トビリシ出発
その後、他のツアー客を各ホテルでピックアップ。
私のときは、3箇所ほどのホテルに立ち寄り、約9時頃にトビリシの街を出発しました。
今回のツアー客は私を入れて6名。
私以外は全てドバイ在住のフィリピン人でした。
ベンツのミニバンで出発です!
途中、郊外の露店でジョージアのミカンを食べたりしながら、最初の目的地へと進みました。
ジョージアのミカンの味ですが…あまり甘くなかったです…。
午前10時30分 ジンバリ貯水池の展望台で休憩
最初のストップはジンバリ貯水池。
実はこのダム、当時のソビエト連邦が、村があったところにダムを建てるよう要請?命令?したとのことで、ジョージアの人たちはダムの建設に反対したにもかかわらず、建てられてしまったといういわく付きのダム。
美しい貯水池ですが、底には村が沈んでいるようです…
このダムの水がトビリシの街で使われているとのこと。
また、こちらの貯水池の廻りには露店がいくつか並び、ロシアっぽい大きな帽子が売っていました。
少し興味本位で、いくつかの靴の裏を見て、どこで作られているのかなと見てみましたが、ほぼ中国製でした。
予想はルーマニアとかの東ヨーロッパかと思いましたが、ジョージアまで中国製品が支配しているんですね。
さらに、有料(1ラリ)ですがトイレも利用することができます。キレイでしたよ。
午前10時50分 アナヌリ教会見学
ダムの展望台から10分ほどドライブしたところ、ダムの周囲にたっているアナヌリ教会を見学しました。
アナヌリ教会につくと、まずガイドさんが経緯などを説明してくれました。
ガイドさんの説明は面白く、ジョージアの教会の壁がロシアからの影響で真っ白に塗られている理由や、すぐ近くには囚人を収容するための簡単な刑獄があり、壁を斜めに作っていたといったことを説明してもらいました。
その後は25分の自由時間。
私は自由時間の殆どを教会の中で過ごして、教会のミサ?の様子をじっと見ていました。
こんな辺鄙なところで、厳かにお祈りをしている様子がとても神秘的でしたね。
地元の人と思われる3人がお祈りをされていましたが、どんなことを祈っているんだろう、私達と考えていることは同じなのかなとかそんなことを考えていました。
ミサは、男性と女性の掛け合いの唄に沿って行われ、とても雰囲気が良かったです。
なお、こちらの教会のそばに出店が並んでいます。
ガイドさんによると、蜂蜜はフェイクだから買ってはいけないとのことでした。
砂糖水でフェイクの蜂蜜を作ることができるそうですよ。
午後12時 川の合流点を見学
水の色が異なる2つの川が合流点を見学します。
なんてことない川の合流点ですが、実はここには切ない伝説が…
詳細は忘れましたが、髪の色が違う二人の姉妹の恋の伝説だったと思います。
正直、ひとつの川の色が青いことは確認しましたが、もう一つの川の色は識別が難しかったですね。
川の水自体は、アイスランドを思い出させるほどかなりキレイです。
天気がいい日にくると、もっとキレイだったでしょうね。
午後12時30分 スキーリゾートを通過
ジョージアで最も古いスキーリゾートを通過しました。
スキーリゾートのエリアには新しいホテルなどの建物が建設中で、ココってバブルなの?とちょっと感じるほどでした。
午後1時30分頃 カズベキ到着
ツミンダ・サメダ教会の麓にある街「カズベキ」に到着です。
「カズベキ」はロシアとの国境まで15kmという場所にある、山の中にある小さな村です。
カズベキで、ランチ&ツミンダ・サメバ教会にアクセスするための車に乗り換えます。
まず、カズベキに着くと、駐車場の真横にある(ツアー会社お抱えの)レストランに入り、ランチのオーダーをします。
ランチはツアーとは別料金なので、食べたくない人は注文しなくていいです。
メニューはジョージア料理からパスタまで色々揃っていました。
そのままランチを食べるのかなと思いきや、注文後は車を乗り換えて、ツミンダ・サメバ教会へ向かいます。
午後2時30分頃 ツミンダ・サメダ教会を見学
カズベキからツミンダ・サメバ教会に向かう車は、別料金10ラリ(約380円)です。
山道の傾斜が急なので、特別なパワーのある車に乗らないと登れないので別の車をチャーターする必要があるというのが、ガイドさんの説明でした。
ツミンダ・サメバ教会へは、かなり傾斜のある山道を10-15分ほど走ったと思います。
歩いて向かっている人も見かけましたが、トビリシからの日帰りツアーの人は時間の問題でこちらの有料送迎を強制的に利用することになると思います。
なお、歩いたら片道1時間はかかると思いますね。
特に冬場は凍っている道を歩くことにもなるので、滑りにくい靴を履いていくことをおすすめします。
ツミンダ・サメバ教会は山のてっぺんにあり、風がかなり強く、本当に凍えるように寒かったです。
冬場に訪れるときはしっかり防寒対策をしていってくださいね!
ツミンダ・サメバ教会の建設は、70年かかったとのことですが、わかる気がします。
ここまで、教会の建設材料を持ってくるだけでも大変ですから。
ツミンダ・サメバ教会自体は、ジョージアの人たちにとって、大変意味のある建物とのことで、付近の村の人たちは、この教会を守ることを使命としていた時代もあったようです。
教会の中は、イタリアなどでみる豪華絢爛な教会とは違い、かなり質素な感じの教会ですが、それがこの山上の厳しい自然環境とマッチしていますね。
「天国に近い教会」と呼ばれる理由が、実際に訪れるとなんとなくわかります。
なお、駐車場から教会まで、300メートルほどの坂道を登る必要があります。
この坂道ですが、冬場は雪が凍って滑りやすくなっていましたね。
スニーカー、できれば滑り止め機能があるハイキング用の靴を履くことを強くおすすめします。
ブーツなどの靴で来ている人もいましたが、かなり歩きづらそうでした。
中には滑って転んでいる人も…。
絶好の写真スポットは、教会から少し離れた場所にある駐車場です。
ツアーの紹介などで使われている写真は、おそらくこの駐車場から撮影していると思われます。
午後4時 ロシア・グルジア友好のモニュメント
ジョージアとロシアの友好の印として作られたロシア・グルジア友好のモニュメントに最後に立ち寄りました。
こちらは、壁画が200度くらいにわたって描かれているのですが、ツッコミどころ満載の興味深い壁画なので、できればガイドさんと訪れることがおすすめです。
向かって左側にはジョージア側の壁画。
右側はロシア側の壁画となっており、まんなかにジョージアとロシアが一緒に敵を倒している絵が描かれています。
ロシアがジョージアを守ってあげるという体になってたはずですが、壁画にはジョージアが敵の頭(壁画では蛇の頭)を討ち、ロシアが敵の尻尾(蛇のしっぽ)を討つという構造になっていました。
ロシアが大国ならば、強いと思われる敵の頭を討つべきではないでしょうか…
壁画はおいておいても、ココから見る景色は絶景なので、立ち寄ることを強くおすすめします。
なお、モニュメント前には露天が並んでおり、露天ではHot Corn(温かいとうもろこし)とか、ポテトチップの串刺しのお店が多く並んでいました。
地図:https://goo.gl/maps/okqWthBgzqRqy3wv8
午後7時30分 アブラバリ駅で解散
メトロ「アブラバリ」駅で解散しました。
最後はチップを渡すのかなーどうなのかーと思っていましたが、みんな渡していなかったので、私もそのまま帰りました。
ジョージア・カズベキ日帰りツアーの全体的な感想
こちらのツアー、本当に良かったです。
ガイドさんも、一人ひとりを気にかけてくれていましたし、途中の立ち寄りスポットだけでなく、トビリシのオススメレストランの情報なども教えてもらうことができました。
ツアーの場合は、同じツアーの中に写真撮影に熱心なあまり、集合時間を守らない人もいますが、こちらのガイドさんはそんなお客さんにも「次、集合時間に遅れたらおいていきますよ」とビシッと言っていた点がよかったですね。
街中で予約するツアーより少し高めかもしれませんが、説明もシッカリしていたし、少人数制でとても良かったです。
日本語ツアーがお好みの方はこちら。
ジョージア・カズベキ日帰りツアーのよくある質問
Q. 英語のツアーだけど説明はわかりやすいの?
できれば、日本語でいいので訪れる場所について事前に予習しておくと、ガイドさんが言っていることを理解しやすいと思います。
きれいな&わかりやすい英語だったので、聞き取りやすかったですが、聞き慣れない英単語が出てくると厳しかったですね。
Q.チップは?
ジョージアはチップの習慣がないようですが、こちらのツアーでもチップを渡している客はいなかったので、私も渡しませんでした。
正直、チップを渡してもいいぐらいにお世話をしてもらいました。
Q.ジョージア人の運転は荒い?
ドライバーさんは日によって変わることもあるようですが、私達の車を運転してくれた少し年配のドライバーさんは安全運転でよかったです。
ジョージアの人たちの運転は荒いと思います。
ただ、良識に従った運転をしてくれたので、真っ白な霧の中での運転も、安心して乗車することができました。
途中、ちょっとだけ警察に勤めている昔の友だちに挨拶させてほしいと言って車を5分ぐらい停めてしまったところもありましたが、私にはそれも微笑ましくて良かったですね。
Q.ツアーに参加することの注意点は?
- ピックアップはホテルだけど、帰りはメトロ「アブラバリ」駅。
- ランチは別料金。レストランに連れて行かれるが、別に食べなくてもOK。
- ツミンダ・サメバ教会までの車は別料金(10ラリ)。
- 特に11月以降は雪で歩道が凍っている場合があるので、滑り止めのついた靴が強くおすすめ。
- 秋〜冬のツアーはかなり寒いので、トビリシ市内の気温は暖かくても、帽子・手袋。マフラーなどの防寒具は必須。
- トイレは有料(1ラリ)のところが多いのでできれば小銭の用意を。
ジョージア・カズベキ日帰りツアーはこんな人におすすめ
ジョージアの田舎の風景も楽しめるので、ぜひトビリシを訪れたらツアーに参加してみてください。
ミリタリーロード周辺の、ジョージアの歴史的な観光スポットを効率よく訪れたい人におすすめです。
個人的には参加してよかったツアーのひとつです!