最近、生まれて初めての経験をしました。
それは、ある日突然、アパートの裏庭にヤギが200頭現れたこと!
こんなことってありますか?
我が家の裏庭にヤギが現れた理由と、ヤギたちと週末一緒に過ごした経験について紹介していきます。
すっかりヤギロスになってしまった「みりん」がお届けします。
- ある日の朝、ヤギが現れた!
- ヤギたちが裏庭に現れた理由は?
- 気になるヤギの草むしりのお値段は?
- 庭に放牧して、ヤギは逃げないの?
- ヤギの草刈りの実力は?
- ヤギの鳴き声は「メェ〜」だけじゃない!?
- 賢くて仕事熱心!牧羊犬
- そしてヤギは去っていった…
- おすすめ!ヤギの草取り隊、来年も戻ってきて!
ある日の朝、ヤギが現れた!
私は、アメリカ西海岸の大都会「サンフランシスコ」の郊外の古いアパートにすんでいます。
自然がある環境で暮らしたかったので、少し繁華街からは離れたアパートにすんでいるのですが、郊外といっても、徒歩5分ののところにはスーパーもあるし、高速もすぐ近くを通っている、まあまあ人も多い場所に住んでいます。
そんな私が、ある日、家で仕事をしていたら…主人が慌てた様子でやってきました。
「なにか変なものが裏庭にある」
「は?」
一緒にベランダから見てみると、テニスコートの横に白い荷物が大量におかれていました。
テニスコートといっても誰も使っていない場所ですし、まあ何かの資材ぐらいだろうみたいに思っていたら…その白い資材が動きました。
「え!!!」
なにかおかしい、ということで実際に現場を見に行くことに…
ドキドキしながら、アパートの階段を走って駆け下り、おそるおそる裏庭に出てみると…
ヤギの大群がいました!
50頭ぐらいのヤギがテニスコートの脇に座っているのです。
で、あとの50頭ぐらいは、テニスコートの周辺で草を食べている!
何がなんだかわかりませんでした。
ヤギたちが裏庭に現れた理由は?
アパートのオーナーに聞くと、実は草むしり用に雇われたヤギとのこと。
カリフォルニアでは山火事が多いので、枯れ草を放置しておくと火事の原因にもなるし、草むしりをしておかないと治安の面からもよくない、ということで、ヤギたちの出番になったようです。
ヤギの草むしり、初めて聞きました。
ただ、知っている人は知っているようで、みんなヤギの草むしりを聞いたことはあるけど、実際に使ったことはないというのが、日本やアメリカでの反応でした。
気になるヤギの草むしりのお値段は?
さてさて、気になるお値段ですがオーナーに聞いたところ、6日間で40万円とか。
かなり広い裏庭(ちょっとした公園)だったりするので、40万円は悪くない値段かなーとは思いました。
庭に放牧して、ヤギは逃げないの?
ヤギたちが食べているエリアの周りには、柵が設置されており、微弱の電流が流れているようでした。
間違えて柵に触ってしまったとき少しビリっと感じる程度です。
スズメが間違えて柵にとまっていましたが平気な顔をしていたので、何かを殺してしまうほどのパワーはない電流が流れていたようです。
ヤギの草刈りの実力は?
のんびり、マイペースに仕事をしているヤギさんたちですが、意外と彼らは仕事ができます。
ヤギたちを数日間観察したところ、彼らは朝と夕方に活動し、一生懸命草を食べていました。
一方、少し気温があがる昼間は、草を食べ続けているヤギもいれば、お昼寝をしているヤギもいたり…
でも、夕方になるとまた草を食べ始めていました。
草刈り前の写真はこちら。
1日後の草刈り後の写真はこちら。
わかりにくいですか?
写真が悪かったかもしれないですね‥
ただ、実際に見たら、明らかにヤギたちがキレイに掃除していったことがわかるぐらい、その差が一目瞭然でした。
ヤギたちに草むしりをお願いすると、ムラができるのではと心配になりますね。
ただ、そんな心配も無用。
人が誘導しているのか、ヤギを誘導する犬(牧羊犬)が指示しているのかわかりませんが、ヤギの食べ具合に応じて、ヤギが食べ残しの部分がないように、ヤギをあるエリアに誘導して集中的に食べさせたりということもしていました。
おかげで、裏庭のかなり枯れ草でボウボウになっていたエリアも、本当にかなりきれいになっていました。
正直、ここまで彼らができるとは…驚きました。
ヤギの鳴き声は「メェ〜」だけじゃない!?
ヤギの行動をしばらく観察していると、なにかのタイミングで数匹のヤギたちが鳴きはじめます。
その後、他のヤギが呼応するように鳴きはじめ…
さらに多くのヤギが鳴きはじめ、そしてある方向に向かってヤギたちが走って向かっていくという、興味深いシーンを何度かみました。
そんなときにヤギたちが思い思いに「メェ~」と鳴いているのですが、時々人が襲われたかの様なヤギの鳴き声「ギャ〜」「ウォ〜」と聞こえてきたり…。
とにかく、そのヤギの鳴き声も個性的で、面白かったです。
賢くて仕事熱心!牧羊犬
生まれてはじめて、牧羊犬を見ましたが、本当に賢いですね!
ヤギ200頭をまとめる?守る?リーダーとして、ヤギの群れの中で機敏に動き回っていました。本当に尊敬に値する、働き者です。
私のような怪しいカメラを持ったパパラッチ人間が近づいてきたら、すぐに遠くから駆けつけてくる。
そして、「ワンワンワンッ」と獰猛に吠え、威嚇してきます。
襲いかかってはこないものの、こちらが遠ざかるまでしばらく吠え続けます。
そして、「こいつは何かするわけではなさそうだ」と判断したら、「変なことせんどきーよ(博多弁)」とじーっと睨みつけたあとに、遠くにスーッと消えていきます。
が、私達が再びヤギに近づいていくと…「ワンワンワンッ」すかさず戻ってきます。
本当に、あの牧羊犬がいたから、ヤギに近づけなかったんですよ…。
そして、この牧羊犬ですが、じーっと遠目に観察していると、雑草食べを怠けている(と思われる)ヤギグループのところに行って、まるで彼らの上司のように横でじーっと静かに待機。
無言のプレッシャーを、働きが悪いヤギグループにかけているようでした。
気のせいかもしれませんが、犬とヤギの世界に、人間世界の縮図を見ましたw
人間だったら、ヤバイヤバイと気にしてうつ病にもなったりしそうですが、ヤギたちもマイペース。
あまりに犬がピッタリと横にいるときは、「ヤレヤレ」という声が聞こえそうな雰囲気でノソノソと立上がりどこかに歩いていました。
が、横にいようがお構いなしに座り込んでいるヤギたちもいましたねw
さすが、マイペースなヤギ。
とにかく、この牧羊犬。
あまりの賢さと、仕事熱心な姿に、私は感動しました。
そしてヤギは去っていった…
約10日後、近所のエリアを草取りしてくれたヤギたちは去っていきました。
ヤギのパパラッチと化していた私ですが、偶然ヤギたちの旅立ちの場面に遭遇することができました。
ヤギたちをどうやって運ぶんだろうと疑問に思っていたら…
このような2階建てのトラックにのせられて、次の場所(もしくはホーム?)へと旅立って行きました。
あ、あの牧羊犬もちゃっかり乗り込んでいる!もちろん、トラックからでも、相変わらず吠えてきました。
ヤギをトラックに乗せるのも一苦労。
ヤギを下記のような小グループにわけて、徐々にのせていました。
別の牧羊犬がヤギを後ろから吠え、ヤギを追い立てているようでしたね。
なかなか言うことを聞かないマイペースなヤギだけに、大人3人+牧羊犬2匹での対応は大変そうでした〜。
おすすめ!ヤギの草取り隊、来年も戻ってきて!
ヤギたちが過ごしてくれたエリアは、本当に雑草や枯れ草がなくなり、きれいになりました。
ただし、ヤギの糞が置き土産としてそこら中に落ちていますw
でも、いいんです、普段は誰も歩かない場所ですから。
何より、ヤギたちがもたらしてくれた癒やしは効果絶大でした!
ヤギたちは普通に草を食べているだけですが、食べている姿・寝ている姿・そして木に前足をかけて新芽を食べる姿は癒やされました〜。
毎日、仕事の合間や朝夕の散歩時にヤギを観察するのを毎日楽しみにしていたので、非常に寂しいです…ヤギロスになってしまいました。
また来年、ヤギたちが戻ってくれることを願いたい。
本当に動物による癒やし効果は絶大!
動物を見るだけで、日頃のストレスがかなり軽減されました。
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