ネパール・カトマンズの隣町パタンに滞在中、パタンからバクタプルまでミニバスで行き、バクタプルという古い街の観光をしてきました。
最初は恐る恐るだったミニバスも、仕組みがわかると意外に使いやすい乗り物です。
タクシーだったら、パタンからバクタプルまで1000ルピーはかかったと思いますが、たったの50ルピーで往復することができました!
本記事では、ミニバスでパタンからバクタプルに移動したいという方向けに、ミニバスの利用方法について紹介します。
ミニバスは暑い・汚いという印象があるかもしれませんが、ネパールの活気を感じられた記憶に残る経験でした!
オンボロバスの乗り心地はいいとは言えませんが、そんなに悪くないです。
なにより、バスの運賃係のお兄さんのテキパキとした客さばきを見ているだけで、一大エンターテイメントを見ているような気になりますよ!
異文化体験をしたい人には、ミニバス利用は絶対オススメです!
- ネパール・カトマンズ近郊のミニバスに関する基本情報
- 百聞は一見にしかず!カトマンズ近郊のミニバス映像
- パタン・バクタプルのミニバス乗り場の基本情報
- カトマンズ近郊を走るミニバスの見つけ方
- カトマンズ近郊のミニバスの料金は乗る前に確認を!
- カトマンズ近郊のミニバスの席は自由席
- カトマンズ近郊のミニバスの走行の様子と雰囲気
- ミニバスはこんな人におすすめ
ネパール・カトマンズ近郊のミニバスに関する基本情報
ミニバスとは、約15人が乗ることができる小さな乗合バスで、地元の人の足として大活躍しています。
実際には定員数以上の乗客が乗ってくるので、乗車率は120%ぐらいです。
乗合バスの席がある程度満席になったら出発し、いくつかのバス停にとまりながら、終点となるターミナルまで走ります。
乗合バスには、運転手と運賃係の2名が乗っており、運転手は道が狭くて混み合ったカオスな道路でのバス運転に専念する一方、運賃係は乗客を客の呼び込み、運賃の収集、停車時間のコントロールといったマルチタスクを取り仕切ります。
カトマンズのミニバスは降車時に運賃を支払います。
百聞は一見にしかず!カトマンズ近郊のミニバス映像
実際のミニバス内の様子はこんな感じです。
街の中を走っていくので、観光スポットでは見られない、ネパールの人たちの実際の生活の様子を垣間見ることもできます。
バックに流れる、運転手が選んだネパール音楽がいい感じではないですか?
パタン・バクタプルのミニバス乗り場の基本情報
パタン・バクタプルには、それぞれMini Bus Terminalがあります。
下記のミニバス乗り場を発着点とするミニバスが頻繁に走っています。
- パタンのミニバス乗り場 Lagankhel Bus Station
パタン旧王宮広場から下に伸びる市場がある通りを10分ほど歩くと、大通りにぶつかります。そこに、ミニバスが多く停まっている広場があります。 - バクタプルのミニバス乗り場
バクタプル旧市街のはずれに位置しています。バクタプルの旧市街の入場は外国人は有料なので入場券が必要ですが、旧市街の入口のすぐ近く(徒歩1分)にバスターミナルがあるので、観光には便利です。
ミニバスに乗る際は、始発となる場所から乗る方法がわかりやすくてオススメですが、青い看板でBus Stopと書かれたバス停からミニバスに乗ることもできます。
ただし、バス停から乗り込む場合、バスがバス停に寄ってくると、バスの運賃係がバスから連呼している行き先を聞き取り、すかさずバスに乗り込むという神技が必要になります。
バスに乗っていて、バス係が連呼している言葉を聞いていましたが、ネパール語で街名を言っているのか一切聞き取れませんでした…
カトマンズ近郊を走るミニバスの見つけ方
ミニバスの先頭には行き先を書いた紙が書かれていますが、ネパール語が読めないと全く意味がわかりません。
そのへんにいる人達に、行き先を書いた紙を見せると、指をさして「あっちの方角に行け」と、最初は抽象的なアドバイスをもらえます。
バスが近づくに連れて、「あの緑色のバスに乗れ」といった具体的なアドバイスに変わっていくので、自分が行きたい方向に向かうバスを比較的簡単に見つけることができますよ。
私は、最初は紙に書いた行き先を見せて回り、次第に町の人達がどう発音しているかがわかってきたので、そこからは町の名前を口頭で伝えて、教えを請うようにしていました。
というのは、どうもアルファベットで書かれた町の名前だとピンとこない人もいると気づいたからです。
ネパールの言葉でノートに書いて尋ねるのが確実だったとあとで気づきました。
ネパールの人たちはみんな親切なので、嫌な顔をせずに教えてくれますよ。
カトマンズ近郊のミニバスの料金は乗る前に確認を!
できれば、バスに乗る前に料金を確認しておくのがいいと思います。
パタンからバクタプルまでは片道25ルピーでしたが、近距離の場合は10ルピーのようです。
降りる人がいる場合は、バスを降りるときに運賃を現金で支払います。
お釣りももらえます。
パタンとバクタプル間であれば、終点から終点なのでお金を渡しておわりでした。
確信はありませんが、帰り道に乗ったミニバスの運賃係はふっかけてきたと思います。
こちらから運賃は「25ルピーですよね?」と自信満々に言ってお金を渡したのでそれ以上は言ってきませんでしたが、最初は「50ルピー」と言っていたように思います。
カトマンズ近郊のミニバスの席は自由席
ミニバスに乗ったら、空いている席に座り出発を待ちます。
普通の座席もありますが、運転手の横やすぐ後ろの席が人気の席のようで、上の写真のように座っている人が一杯でした。
お年寄りが乗ってきたら若い人がサッと席を立って、席を譲り合っている姿が印象的でした。
カトマンズ近郊のミニバスの走行の様子と雰囲気
定刻が決まっているのかよくわかりませんが、ある程度お客が集まらないと出発しないようです。
バスには、運転手と運賃係の2名がセットで乗り込んでいます。
サンプル数が少なくて信憑性は低いですが、運転手は比較的ベテランの男性が担当し、運賃係は若いイケメン男性が担当している事が多かったです。
バスはいきなり出発し、300メートルおきぐらいにあるバス停に停まりながら進んでいきます。
バス停が近づくと、運賃係の男性がバスから外に向かって行き先を連呼しはじめます。
たまには、バスを降りてバス停付近にいる人達に、行き先を知らせて自分のバスに乗らないかと宣伝して回っているようでした。
もしバスに乗る人がいるようなら、バスを「バンバンバン!」と力強く叩いて運転手にバスを停めておくよう指示します。
バスを長い間停めることはできないのか、バスは基本的には停車せずに前に進んでいきます。
時々、運賃係のお兄さんがバスに戻ってこないので大丈夫かなーと思ったら、他のミニバスに乗って途中から元のミニバスに飛び乗ってくることもありました!
正直、運賃係のお兄さんたちはスゴイ!と尊敬の念さえ抱きました。
というのは、とにかく仕事がテキパキしているんです!
そのへんの日本の会社員より、たぶんデキる人たちです。
お釣りの計算が即座にできなければいけないですし、多分誰がどこから乗ってきたかを大体覚えているのではと思います。状況を即座に判断してバスを叩いて、運転手にバスの進行指示をだしたり、バスに乗り遅れないよう走って飛び乗ったり…
頭の良さだけではなく運動神経も要求される、ハイスキルの仕事です!
自分だったらここまでできないでしょうね。
とにかく、乗って運賃係の人の仕事ぶりを見ているだけでも面白かったです。
パタンからバクタプルまで、約1時間の道のりでしたが、パフォーマンスを見ているのが楽しくて、あっという間のバス旅でした。
バスの中では、地元の高校生の女の子と少しだけ会話をしたりと、地元の人とも触れ合う経験ができたのはすごく貴重でした!
ミニバスはこんな人におすすめ
地元の人の生活の様子を知りたい人や乗り物好きの人は絶対に楽しめます!
日本にはできない経験ができます。
逆に、バスの中は冷房もないので、快適に移動したいという人には苦痛でしか無いかもしれませんね。