アイスランドのスポーツ選手の背中の名字(名前)を見て、「あれ?みんな同じような名字だ」「なぜ、みんなSONで終わる名字ばかり?」と疑問に思ったことはありませんか?それは、アイスランドの独特な名字の命名方法にあります。本記事では、日本とは異なるアイスランドの名字の由来・命名方法について紹介します。
- アイスランドの名字の命名ルール
- アイスランドの名字の命名サンプル
- アイスランドでの普段利用するのは名前
- アイスランドのスポーツ選手の背中には名字を利用
- さいごに
- アイスランド観光・旅行前に読んでおきたい!まとめ記事
アイスランドの名字の命名ルール
日本では、田中家のように家族で名字を共有します。
しかし、アイスランドでは各個人が独自の名字をもちます。
各個人の名字は下記のようにして命名されています。
お父さん(もしくはお母さん)の名前
プラス
息子・娘という接尾語を組み合わせたもの
アイスランドの名字の命名サンプル
例えば、Gunnar Jonssonという名前のお父さん、Guthrun Halldorsdottirというお母さんの元に生まれた子供の場合を下記に記します。
- お父さん:Gunnar Jonsson(Gunnarが名前、Jonssonが名字)
- お母さん:Guthrun Halldorsdottir(Guthrunが名前、Halldorsdottirが名字)
- 息子:Jon Gunnarsson
- 娘:Kristin Gunnarsdottir
息子も娘もお父さんの名前であるGunnarが名字の部分に入っていますね。Gunnarの後ろに息子の場合はsson、娘の場合はsdottirという単語が追加されています。
息子の姓GunnarssonはGunnar's son(Gunnarの息子)、GunnarsdottirはGunnar's daughter(Gunnarの娘)という意味を表しています。
なお、アイスランドでは結婚した後も、姓が変わるわけではないので、家族の姓がバラバラになります。
アイスランドでの普段利用するのは名前
アイスランドでは名字が使われることはなく、名前が普段は使われています。
そのため、アイスランドの電話帳も、名前のアルファベット順に並んでいるとのこと。*1面白いですね。アイスランドで最も人気がある男の名前はJon*2とのことですが、同じクラスにJonが何人もいたらどうやって呼び分けているのでしょう?
アイスランドのスポーツ選手の背中には名字を利用
アイスランドのスポーツ選手の背中には、名字を採用しています。
例えば、2018年サッカーワールドカップのアイスランドの選手を特集している記事の写真をみてみてください。
記事のトップに掲載されている写真に、アイスランドの複数のサッカー選手の背中が写っています。
そこに写っている名前は、この記事で紹介した命名ルールが理由で、息子を表すsonで終わる名前が多いことがわかっていただけると思います。
さいごに
本記事では、アイスランドのVisitor's Guide社の情報を元に、アイスランド人のユニークな名字の命名ルールについて解説しました。
アイスランドでは、お父さん、もしくはお母さんの名前に、息子もしくは娘を表す接尾語を足して名字を命名しており、家族それぞれが別の名字を持っています。
アイスランドというと、名前から氷に覆われた殺伐とした国かと想像しがちですが、実際に訪問してみてびっくり、大ファンになりました。
乳白色の温泉ブルーラグーンもあれば、見ごたえのある滝もある、非常に自然がキレイな国です。もちろん、オーロラ・氷河の洞窟も見られますし、ダイアモンドビーチという青い氷が点在している、なかなか滅多に見られないビーチもあります。
また、天然のハーブで育った名物のラムも非常に美味しい!そして、安全な国という点も非常に魅力的です。
日本からは遠いですが、時期を選べば思っていたよりも安く行ける国でもあるんですよ。
ぜひ、みなさんに少しでもアイスランドの魅力が伝えられたらなと思います。
アイスランド観光・旅行前に読んでおきたい!まとめ記事
私が35カ国旅した中で、最もお気に入りの国のひとつ「アイスランド」の観光情報について、渾身の力を込めてまとめました。
観光ガイドには載っていない、実際に旅行しながら発見した穴場スポットも含めて、体験談込みで紹介しています。
アイスランドへの旅行や観光を考えている方にオススメです。