港町・神戸。
てっきり、外国の人やモノが入ってくる港町だったかと思いきや、実はブラジルへの移民を送り出していた港町でもあったようです。
たまたま通りかかって見学した「海外移住と文化の交流センター」がとても興味深かったので、本記事で兵庫県神戸市にある「海外移住と文化の交流センター」について紹介します。
- 神戸・海外移住と文化の交流センター基本情報
- 神戸・海外移住と文化の交流センターへの電車での行き方とアクセス方法
- 神戸・海外移住と文化の交流センターの沿革
- 移住生活に関する展示が盛り沢山!展示スペースの様子と雰囲気
- センター周辺は異国の雰囲気が漂う、おしゃれなエリア!
- さいごに
神戸・海外移住と文化の交流センター基本情報
- 施設名:海外移住と文化の交流センター
- 住所:〒650-0003 兵庫県神戸市中央区山本通3丁目19−8 Google マップ
- 電話:078-272-2362
- 営業時間:午前10時〜午後5時(休館日:月曜)
- 見学料金:無料
- 公式サイト:海外移住と文化の交流センター
神戸・海外移住と文化の交流センターへの電車での行き方とアクセス方法
JR三宮駅からは徒歩20分(1.5km)。JR元町駅からは徒歩13分(1.1km)。
どちらの場合も、ゆるやかな坂道を少しだけ登らないといけません。
足腰に自身がない方は、バス利用がおすすめです。
詳しくは、海外移住と文化の交流センター アクセスを参照ください。
神戸・海外移住と文化の交流センターの沿革
昔の小学校かなと思うような外観の建物ですが、実はこの「海外移住と文化の交流センター」は、1928年に建設された建物で、ブラジルへの日系移民の方が、神戸からの渡航前に約1週間〜10日過ごした建物とのことです。
当時、建物内では上記のような部屋で寝泊まりし、渡航前の最終準備を整えていたようです。
1971年の最後の移民船を見送って、移民を送り出すセンターとしての役割を終え、その後は看護学校等として利用されてきました。
ブラジル移住100年を記念して、2009年に「海外移住と文化の交流センター」として再オープンしました。
詳しくは、海外移住と文化の交流センターのページを参照ください。
移住生活に関する展示が盛り沢山!展示スペースの様子と雰囲気
ブラジルへの日系移民に関する一般的な内容から、「五種の神具」と呼ばれる日系移民の人がブラジルで使っていた農機具、ブラジルで使用していた神棚、日系移民の方へのインタビュー映像を見学することができます。
特に、各世代の日系移民の方へのインタビューは、当時どんな様子で移民していったのか、現地でどんな様子だったのかといった生の声を映像を通してきくことができます。
ブラジルに渡るから、家族全員でサングラスを買ってしまった(かわされてしまった?)といったエピソードも含まれており、当時の様子が想像できます。
私の親族も日系移民としてブラジルに渡っているので、他人事とは思えません。
日系移民募集のポスターや募集要項も展示してありました。
下記のような南米移住の案内用ビラも展示されていました。
ブラジルはどんなところか、どんな仕事をするのか、収入、渡航費用、渡航準備まで、一通りの情報がこの1枚にまとめられています。
下記のようなビラを見て、私の親族もブラジル移民を希望していったのかもしれません。
どの地域の移民が多かったのかというと、広島〜北部九州エリアの人が移民に行った割合が多かったようです。
ブラジルへの船旅は、太平洋を横断していたのかとおもいましたが…
なんと!インド洋や大西洋を通って、約50日かけて行っていたようです。
音声案内も、1階の受付横で無料で貸し出してもらえますので、自分のペースで見学することができます。
音声案内のレンタルは、運転免許証等の身分証明書が必要になりますので忘れずに。
レンタルする際に、運転免許証のコピーを取られますが、音声案内機器を返却する際に、そのコピーを返却してもらうことができます。
センター周辺は異国の雰囲気が漂う、おしゃれなエリア!
センター周辺には異人館が立ち並んでおり、異人館見学もオススメです。
異人館まで徒歩5〜10分ぐらいでしょうか。
周囲はオシャレな雰囲気の漂うエリアなので、歩いているだけで楽しいと思います!
ランチの場所は、和食からフランス料理まで色々あるので困らないと思います。
もし、水曜日であれば、穴場!インド人シェフが作る印度カレーレストラン「インドクラブ」のランチもおすすめです。
→【水曜限定】本格インド料理が楽しめる神戸・インドクラブの感想記事はこちら
休憩は、少し混んでいるけど、ここにしかないおしゃれなスタバがオススメです。
さいごに
本記事では、神戸市・三宮元町エリアにあるブラジル移民に関する展示が豊富な「海外移住と文化の交流センター」について紹介しました。
ブラジル移民の人が使った生活用具も興味深いですが、何より数10人へのインタビュー動画を見ているだけでも面白かったです。
時間があれば、全部見たかったぐらい!
それぞれの方に、移民にまつわる様々なストーリーがあって、みなさん頑張ってきたんだなと感心させられました。
と同時に、その方々が頑張って日本人としての評判を高めてくれたおかげで、私たちが日本国外で旅したり、生活できると思うと、感謝の気持ちで一杯になりました。
日系移民が多く渡ったアメリカ・カリフォルニア州にも日系移民博物館があります。
興味があれば、こちらの記事「サンノゼ・ジャパンタウンの日系移民博物館で、伝承された歴史を学ぶ! 」もどうぞ!