会社をやめて、夫婦で半年間旅行、転職活動期間を経て、再びシリコンバレーで働き始めて数ヶ月が経過しました。
やっと、新しい職場環境にも慣れてきたので、今の状況についてブログに書いておこうと思います。
アメリカでの転職活動のこと
夫婦で仕事を辞めて、旅行して、再び仕事探しを2−3ヶ月頑張っていたのですが、やはり二人共が無職ってちょっと辛かったですね。
共働き夫婦なので、「どちらかが仕事が見つかればいいや」という気持ちがあったので、私自身が過度にプレッシャーを感じたことはありませんでした。
しかし、主人の方が仕事が先に決まりそうになったりすると、「私も早く見つけないと主人に悪い」という気持ちが出てきて、焦ったりすることがありました。
主人も同じ気持ちだったと思います。
幸い、ほぼ同じタイミングで仕事が見つかったので幸運でしたが、無職の間の不安な状況って、自分にもプレッシャーがかかるし、相手にもプレッシャーをかけがちになるし、で、あんまりいいものではないですよね。
アメリカで良かったと思うのは、特に半年間の旅行のことをアレコレ聞かれないこと。今までの経歴と、自分が新しい会社で何ができるか、それだけでした。
私は、結果的に希望の業界・職種で転職できたので、あのときに勇気を出して前に進んでよかったなと思っています。
アメリカ・シリコンバレーでの新しい生活の立ち上げのこと
実はシリコンバレーに戻ってきてびっくりした事が、旅の間に使った以上のお金が、シリコンバレーでの新生活の立ち上げに必要だったことです。
旅の間は、旅の予算を夫婦二人で、宿泊費や食費込みで1万円ぐらいと考えて、旅を切り盛りしていたのですが、アメリカに戻ってきたら、お金がまたたく間にそれ以上のスピードで飛んでいきました…。
特に、毎日の滞在費と、新しい生活のためのアパート契約費や車の購入費にすごい勢いでお金が出ていきました…。
例えば、毎日の家賃。
仕事が決まるまでは、アパートの賃貸契約も結べないので、AirB&Bのような部屋貸しをしてもらえるところで、数ヶ月単位で貸してもらっていました。
安いところを探しても、1日5000円の宿泊費(一部屋&バス・トイレ付き)が飛んでいきました…。
そして、食事も完全に自炊を目指して頑張っていたのですが、それでもそれなりにお金は飛んでいきますし、仕事の面接予定が入ったら、レンタカーを借りて仕事の面接に行ってということをしていたら…数十万円があっという間になくなってしまいました。
アメリカの物価は異常です…。
アメリカ生活に対する気持ちの変化
世界を見てきた後に思うのは、ここまでして、アメリカにこだわる必要があるのかということ。
高い給料を稼いでも、ほとんどが家賃などの生活費に消えていきます。
アジアを旅行したときは、数百円で食事ができるし、2000〜3000円も出したらそれなりのホテルに泊まれますからね…。
そして、アメリカは医療費が異常に高いし、治安にも問題がある…
ただし、アメリカっていいところもたくさんあります。
アメリカに住んで一番良かったと思うのは、日本の一般的な常識や考えから距離をおくことができたので、自分が生きたい人生を生きることができるようになったこと。
ただ、その考え方がある程度自分でできるようになると、アメリカにいる意味ってこれ以上あるんだろうかという考えが沸き起こってきました。
今までは、アメリカ・シリコンバレーに住みたい!と強く希望して住んでいたのですが、アメリカを半年間離れると、逆にアメリカで生活する自分を冷静に見ることができるようになったのかもしれません。
私は、リモートワークでお金を稼いで、固定費を抑えられる国やエリアで生活ができたら最高だと思います。
正直、会社員とかフリーランスとか、働き方にこだわりはありません。
自分が好きな仕事で、世間の役に立つことができて、お金がもらえたら最高だと。
余談になりますが、会社員ってやっぱりすごいですね。
安定的にお金がもらえるってありがたいと半年間の無職期間を経て感じました。
逆に、1円を自分の力で稼ぐって、メチャクチャ大変です。
純粋に、自分の力でお金を稼いでいる人はスゴイなと尊敬します。
私たち夫婦が5年後の姿として見ている世界
私達夫婦が次に見ている世界は、5年後のアメリカからの卒業。
5年後には、自分で世界のどこかからお金を稼ぎながら、アジアのどこかで生活するライフスタイルを目指しています。
そして、できれば1年のうち3ヶ月ぐらいは世界中をゆっくり旅して、残りは気候のいいアジアのどこかで固定費を抑えて生活をする …そんな生活を目指しています。
10数年前に自分が新卒採用で、日本の会社に入社したときは、こんな人生になっていようとは思いもしませんでしたね。
でも、自分の人生、それなりに楽しめてるなって思います。
私には、社会的な地位とかはないですけどね。
思えば、2009年にアメリカで同僚たちに、「お前の人生は、会社の人事に決められているのか?!」と言われたあの一言が、10年で私の人生をここまで豊かで楽しいものにしてくれたと思います。
あのとき、あの言葉を私に投げかけてくれて、ありがとう!
そして、こんなよくわからない私を受け止めてくれる、懐の深い主人にも感謝です!
ありがとう。