2014年夏に中国・上海を訪れました。
中国人の元同僚に連絡をしたら快諾してくれて、丸二日間上海観光に連れて行ってくれました。
その中で最も衝撃的だったのが、野外公園で行われていた代理婚活の現場。
本記事でその時に目撃した内容と、上海人の友人から教えてもらった代理婚活事情について紹介していきます。
- 上海の代理婚活が行われていた公園「上海人民公園」
- 中国・上海での代理婚活の様子と雰囲気
- 中国・上海での代理婚活の現場を見た感想は？
- まとめ｜上海の代理婚活はスペック重視の大激戦！デジタル化が進む中国でのアナログ婚活はタイムスリップしたかのよう。一見の価値あり！
上海の代理婚活が行われていた公園「上海人民公園」
- 住所：上海市黄浦区人民广场南京西路231号
- 開催時期：毎週土曜日＆日曜日、正午〜午後5時
中国・上海での代理婚活の様子と雰囲気
週末の午前中に上海人民公園に行くと、公園の通路の両側の掲示板に紙がズラーっと掲示されていました。
年配の方々が食い入るように紙を眺めて、メモを取っていました。
ポイントは若い人が全くいないこと。すべて、中年以上の方々です。
さらに、地面には「晴れているのに」傘が並べられており、その傘にも何やら文字列が書かれた紙が貼られていました。そしてそれらの傘の傍らには、50代以上の年配の方々が座っていました。
よーくそれらの紙を見てみると、中国語が4−5行だけ書かれたものから、写真付きのものまで色々。全体的には文字が並んでいるだけのシンプルな紙でした。
上海人の友人に「コレ何を書いているの？」と聞いてみると、両親による代理婚活に使われており、それぞれの紙が年頃の娘や息子の情報を記載しているとのことでした。
具体的には、
「男性、XX年産まれ、年収XX元、身長XXcm、上海にアパート所有、国営企業に勤務中、XXな女性を募集、興味がある人はXXX-XXX-XXXXへ（電話番号）」
といった それぞれの人のスペック情報と婚活相手に求める条件が書いてあると説明してくれました。
上の写真を見ていただけると、「要求」と書かれている部分があることが確認できると思います。そこが、婚活相手に求める条件が書かれている部分になります。
このペーパー婚活の後のプロセスですが、履歴書を見て気に入った「親」が先方の「親」に電話し、お互いの「両親」が気に入れば、本人同士が会うセッティングが行われるようです。
実はこの代理婚活、中国・上海では2004年にはじまったようです。そして、少し古い情報になりますが、2013年時点では、公園に自分の子息の履歴書を掲示するためには3.2ドル（約320円）の広告費用を払う必要があります。
（参考：Finding a spouse in a Chinese marriage market | | Al Jazeera）
中国・上海での代理婚活の現場を見た感想は？
これだけ個人情報保護が言われている中で、思いっきり個人情報を公共の場で公開して、婚活をしているのかとビックリでした。
しかも書いてあることが、スペックオンリー。
優しい性格ですとか、人当たりがいい性格とか、そういった人の内面にフォーカスしたことが書かれていないというのに驚きました。
結婚って性格が合わないとつらいと思いますが、性格の一致は、条件面での合意がえられた後とのことなのでしょうか…
かつて日本のバブル時代に言われていた「三高（さんこう）ー高学歴・高収入・高身長」を思い出しました。
更に友人に上海での代理婚活事情を聞いてみると、面白いことがわかりました。
女性は25歳前後まで、もしくは30歳以上の女性の履歴書が掲載されていることが多い。
25歳〜30歳は多くの女性が結婚してしまっているので、婚活市場にはあまりいない。
ただし、30歳以上になるとまた増えてくる。というのは、留学をして海外で働いていたり、キャリアを追い求めた比較的高学歴の女性が中国に帰ってきて婚活をしているケースが多いとのこと。
面白いですね〜。
友人によると、中国でも若い女性に人気が集まる傾向があるようです。
関係ないけど、男性が若い女性を好む傾向は仕方ないのかもしれませんね。
私自身が晩婚だったので、「なんね、それっ！（博多弁）」って思っていますけど。
ただね、30を過ぎた大人の女性でもちゃんと探せば婚活マーケットがあります。
若い女性を好む男性が多いところで勝負をすると、自分の価値が必要以上に安く見積もられるので、そういうところでは勝負しないほうが良いと思います。
実際に私自身が、その婚活マーケットでカナリの晩婚で結婚できましたから。
それも、ITエンジニアの背が高くて料理もできる優しい男性と（笑）
大人の女性のための婚活マーケットの攻略戦略については、またそのうちに紹介しますね。
まとめ｜上海の代理婚活はスペック重視の大激戦！デジタル化が進む中国でのアナログ婚活はタイムスリップしたかのよう。一見の価値あり！
上海で目撃した代理婚活は、本当に衝撃でした。
2014年という少し昔の話になりますが、あれだけ発展した大都市なのに、そしてアメリカでは出会い系アプリもバリバリに使われていた時期なのに、中国では婚活に、履歴書を紙に書いて掲示板に貼るというなんとも原始的なやり方で代理婚活が行われていたのは印象的でしたよ。
上海だけでなく北京など中国全土でこの代理婚活が行われていると聞きます。
興味がある人は、週末の公園を覗いてみては？
中国の方との結婚を望む方は、代理婚活と言わず、自ら履歴書を持って参戦してみると素敵な出会いがあるかもしれませんね！
