レストランやファーストフードに行って、番号札を渡され、自分の番号が呼ばれるまで待つ、あるいは番号札を机の上にたてておいて、店員さんがその番号札を見て食事を運んでもらった経験を、みなさんがしたことがあるのではないでしょうか。
今や、その番号札システムも新しい技術が導入されているようです。
半年、アメリカ・シリコンバレーを離れていて、帰ってきて一番驚いたのが「お客がどこに座っているのかを検知するシステム」がレストランやカフェに導入しているお店が増えたこと!
この検知するシステムは、Table Tracker System と呼ぶそうです。
本記事では、ココ最近アメリカで増えてきたTable Tracker Systemについて紹介していきます。
アメリカでTable Tracker Systemを利用した感想
Dish n Dash というシリコンバレーの人気レストランを訪れたときのこと、入店するとレジで注文し、呼び出し用の機械(呼び出しベル)が渡されます。
ここまでは普通のファーストフードのようです。
呼び出しベルを持って空いている席に座っていると、店員さんが注文した商品をもって現れました。
私達は、決してどこのテーブルに座っていると、店員さんには伝えていません。
さらに、注文番号の札を机の上にたてていたわけでもありません。
しかし、なぜか店員さんは私達が注文したものをスッと自信満々でテーブルに出してくるわけです!
驚いた私達は、「どうやって私達がこのテーブルに座っていることがわかったの?」と店員さんに尋ねると、店員さんが言うことには、「キッチンにX番の番号札のお客がY番のテーブルに座っている」という情報が表示されているというのです。
Table Tracker Systemの仕組み
どうやって?とテーブルの裏を見てみると、ありました!
テーブルの裏に、渦巻状のワイヤー(トランスミッター・送信機)がとりつけられており、こちらが呼び出しベルと反応して、X番の呼び出しベルがY番のテーブル近くにあるという情報が、RFIDとう技術を使って店内のシステムに送られていたようです。
Table Tracker Systemが体験できるアメリカのレストラン
私が知っている限りでは、Dish Dashと全米で展開するファーストフードチェーンのPanera BreadがTable Tracker Systemを導入しています。
いつ頃から利用されてきたのかと、ニュースを検索してみると、Panera Bread の場合は2014年頃からこのTable Tracker Systemが導入されてきたようです。
今まで気づきませんでした。
Table Tracker Systemは、レストラン経営者にもメリットがあるので導入しているお店が増えているようです。
例えば、何分でお客様に注文の品が届けることができたかといった測定や、注文から配達までの分析を行うことができます。
更に、お客様を探して店内をウロウロする必要もありません。
結果的には、従業員の効率性の上昇に結びつくと考えられているようです。
そのうち、アメリカの多くのレストランでも導入されると思いますが、いち早く体験してみたい方はアメリカのPanera Breadを訪問してみてくださいね!
Panera Breadは公式ページで店舗情報を検索することができます。