奇岩が集まるトルコの世界遺産「カッパドギア」。
カッパドギアを訪問するために、トルコ・イスタンブールから最寄りのカイセリ空港まで飛行機で移動し、カイセリ空港からカッパドギアがあるギョレメまでミニバスで移動しました。
行き方やバス停の場所については、記事「カイセリ空港からカッパドギア(ギョレメ)への移動方法を解説」で紹介していますが、実際にミニバスで移動した体験談を、本記事で紹介したいと思います。
- カイセリ空港からギョレメへの私の移動ルート
- カイセリ空港で前泊入り。あまりの空港施設のシンプルさに驚く。
- カイセリ市内のホテルからタクシーでバスターミナルへ移動。お釣りをもらえないのは日常茶飯事。
- カイセリ・バスターミナルでおじさんに取り囲まれる!
- 寂れたミニバス・ターミナルでギョレメ行きのバスチケットを入手
- ミニバスでカイセリからギョレメへ!
- さいごに
カイセリ空港からギョレメへの私の移動ルート
カイセリ空港着が深夜だったので、無理をせずにカイセリ市内で一泊してからギョレメに向かいました。
移動経路は下記の通り。
- トルコ・イスタンブール空港
- トルコ・カイセリ空港
- カイセリ市内のホテルで一泊
- カイセリ・バスターミナル
- ギョレメ
カイセリ空港で前泊入り。あまりの空港施設のシンプルさに驚く。
カイセリ空港着が23時近かったので、無理をせずにカイセリ市内のホテル(Bupa Hotel)に1泊滞在してから、翌日にギョレメに向かうことにしました。
ちなみに、カイセリ空港は小さめの地方空港で、日本円の両替を行うことができなくて少し焦りました。
詳しくは、記事「カッパドギア観光の玄関口カイセリ空港の利用時にしっておきたい【3つ】のこと」が参考になると思います。
意外かもしれませんが、内陸部の街カイセリは、かなり寒く雪が積もっていました!
大きな道路には雪はありませんが、歩道や駐車場は雪が積もっており歩きづらかったです。
カイセリ空港からカイセリ市内のホテルまでは、タクシーで移動しました。
タクシーの運転手のおじいさん、英語は通じないのですが、Google Translateを駆使して、「翌日はどこに行くんだ?」「俺がギョレメまで連れて行ってあげようか」といった営業トークを繰り広げてきました。
トルコはこんなシニアな方でもGoogle Translateを使えるのか、とトルコのITリテラシーの高さに驚きました。
なお、カイセリはホテルでさえも英語が通じにくいので、筆談や地図などを駆使しながらコミュニケーションをとることになります。
ノートとペンがあると便利です。
カイセリ市内のホテルからタクシーでバスターミナルへ移動。お釣りをもらえないのは日常茶飯事。
よく冷え込んだ翌日の朝、タクシーでカイセリ・バスターミナルまで行きました。
本来であれば、公共交通機関であるバスなどを使って、地元の人の生活を見ながら移動したかったのですが、道路が凍結していたり、雪解け水が溜まっていたりとかなり歩きづらかったので、やむをえずタクシー移動に切り替えました。
カイセリのバスターミナルはかなり街の外れに位置しています。
市内のホテルからバスターミナルまで、時間にして約20分ほどのドライブです。
タクシー(メーター)で38TL(約790円)でした。
タクシーのおじさん、悪い人ではないのですが、ターミナルに到着したときに50TL札を差し出すと、すっと返してきたのは10TLのみ。
2TL足りません。
静かにじーっと席に座っていると、こいつは貧乏だとおじさんは思ってくれたのか、2TLをスッと返してくれました。
海外でお釣りが返ってこないのはもう日常茶飯事なので慣れました。
レシートをくれというか、その場で手を差し出したまま動かない、この対応で大体お釣りを返してくれます。
カイセリ・バスターミナルでおじさんに取り囲まれる!
カイセリ・バスターミナルに到着した瞬間に、「ここはインド?」というぐらいに、バス会社のおじさん数人がワーッとタクシーに寄ってきて、「どこに行くんだ?」と詰めよってきます。
「ギョレメに行く」というと、「なら、うちの会社だ」と、そのうちの1人のおじさんと提携しているバス会社の窓口に、半ば強引に連れて行かれました。
聞いてみると、ギョレメまで20TL。
ただし、途中の街Avanosでミニバスへの乗換が必要とのこと。
Avanosからギョレメへのミニバスは別運賃で、大体3TLだというではないですか。
「直行便はないの?」と聞くと、次の直行バスは17時。
今は午前11時。
直行便はあきらめました。
乗継便でバスを乗り換えたときに、変なミニバスに乗せられてボッタクられるのが嫌だったので、他のオプションを探すためにその場をさりました。
後ろから、おじさんが「他に行っても仕方ないぞ!」と叫んでいました…
他のバス会社に聞いてまわっても、ギョレメまでは直行バスはないと言われるばかり。
ただ、あるバス会社の親切なお兄さんが「となりのターミナルに行ってミニバスに乗ったら?」と教えてくれたので、隣の(少し古めの小さな&怪しい)バスターミナルへ歩いていこうとすると、例の勧誘おじさん登場。
「ギョレメはうちしかないぞ!」と…。
「わかった、後でまた戻ってくるから」とおじさんをなだめて、 人が少ない寂れた感じの隣のターミナルに行きました。
寂れたミニバス・ターミナルでギョレメ行きのバスチケットを入手
ミニバスが5台ほど停まっており、かなり古びたカウンターが幾つかあいているだけ。
大型バスの立派なターミナルとは雲泥の差です。
さすがに、不安になりました。
正面にあったカウンターで恐る恐る聞いてみると、13時にギョレメ行きのバスがあるとのこと。
価格は大型バスと同じ20TL。
直行便ならベスト!と思い、速攻で乗車券を現金で購入しました。
こちらの寂れたバスターミナル、何もありません。
あるのは、チャイが飲めるカフェとトイレのみ。
しかもそのカフェが寒い!
バスターミナル自体が暖房が着いていなくて、しかも石の床なので底冷えがしていました。
寒いバスターミナルでチャイを飲みながら時間を潰しました。
もちろん、電源口もWi-Fiもありませんでした。
冬にカッパドギアを訪れる際は、寒さ対策はしっかりしておいたほうがよさそうです。
ミニバスでカイセリからギョレメへ!
12時40分にミニバス乗り場へ。
正直、どのミニバスがどこ行きかわかりませんでした。
が、運転手にチケットを見せて、ギョレメに行くっぽいミニバスに乗込みました。
不安だったので、何度かしつこいぐらいに聞きました。
全く良くわからないところに連れて行かれると怖いですからね…
そして、定刻より2分早い12時58分にミニバス発車。
が、ミニバス進みません!
ミニバスの運転手は知り合いを見かけては、挨拶を交わしながら進むので、ミニバスのターミナルを出るまでに2分はかかりました。ほんの20mの距離なんですけどね。。
そんなわけで、結局は定刻通り13時にターミナルを出発!
かなりきれいに舗装された山間の道路を進みました。
カイセリの郊外は何もなく、ただただ山があって、夏に来たらいいところだろうなと思います。
1月は雪が積もっていて、真っ白な景色でした。
高速の途中で、銃を持った警察が全ての車を停めている箇所がありました。
もちろん私たちのバスも停められ、バスの乗客全員の身分証明書を調べられました。
あれは、逃亡犯がいないかを調べていたのでしょうか。
特にトルコの人の身分証明書をかなり時間をかけてチェックしていましたね。
パスポート類は、バスにのるときも肌身離さず持っておいたほうがよさそうです。
やっと、ギョレメの近くにある街Avanosに13時40分頃。
14時頃にギョレメに到着しました。
ギョレメ!と叫ばれて、バスを降りたのはいいのですが、「ここはギョレメのどこ?」とGoogle マップを開いて確認すると、なんとギョレメの街の外れ。
当然、バスターミナルでも何でもありません。タクシーもいません。
「え?」っと思っている間に、さっきのミニバスはUターンしてAvanosの方にサーッと走り去ってしまいました…。
やられました。
当然、ギョレメのバスターミナルで降ろしてくれると思ったのですが、面倒だからなのか、ギョレメの町外れに降ろされました…。
ミニバスの場合、ギョレメはギョレメでもどこに停めてくれるのかを確認しておくべきでした。
幸いにもギョレメの街は大きくないので、雪でベチャベチャになった道路を、バックパックを抱えて20分ほど歩き、無事ホテルに到着することができました。
さいごに
本記事では、カイセリからギョレメへのミニバスを使った移動の体験談を紹介しました。
1時間程度のミニバスの旅でしたが、乗り心地も悪くないし、直行便だったので安心、そして安かったので、悪くはなかったです。
ただ、ギョレメのどこで降ろしてくれるのかを確認しておくべきでした!
これから、ミニバスでギョレメへ向かう皆さんは、バスチケット購入時に降車場所を確認しておくことをオススメします。
情報が少ない、カイセリのバスターミナルの場所については、記事「カイセリ空港からカッパドギア(ギョレメ)への移動方法を解説」でまとめています。