2019年1月にトルコ・カッパドギア(ギョレメ)からパムッカレまでの620kmを夜行バスで移動しました。
眠れなかったので大変な道中でしたが、トルコならではの面白い経験をすることができました!
バスの中での軽食サービスや、パムッカレの旅行会社の強引な集客など。
もう一度同じことをするかと言われれば、もうやらないと思いますが、1度はやってみても楽しいと思いますよ。
本記事では、トルコ旅行中にカッパドギアとパムッカレに行きたい方向けに、カッパドギアとパムッカレを結ぶ夜行バスの予約・乗車方法について、経験者が語るチェックポイントと共に詳しく紹介していきます。
- トルコ・夜行バス(カッパドギア(ギョレメ)〜パムッカレ間)の基本情報
- トルコ・夜行バスの予約方法
- トルコ・夜行バス(パムッカレ行き)の乗り方
- トルコ・夜行バスの治安
- トルコ・夜行バスのよくある質問
- まとめ|トルコ夜行バスの予約方法・治安・乗り方
トルコ・夜行バス(カッパドギア(ギョレメ)〜パムッカレ間)の基本情報
- 運行会社:RH Turizm, Suha, Metro等4社が運行
- 出発時刻(運行会社による):1日2便(RH Turizm社の場合、18時30分と20時発)
早朝に到着する20時以降の便がパムッカレ観光には便利。
- 所要時間:10時間
- 運賃:85TL(約1800円)(RH Turizm社の場合、荷物代金込み)
- 予約方法:オンラインもしくはバスターミナルで直接購入
トルコ・夜行バスの予約方法
トルコの夜行バスは、オンラインもしくはバスターミナルで購入可能です。
私は、当日の朝にバスターミナルに行って、その日の晩の夜行バスを予約しました。
オフシーズンにも関わらず、意外に満席になっているモノ多かったので、早めの予約がオススメです。
支払いは現金で行いました。
支払い後に、バスの乗車券と思われる紙切れをもらい、その紙切れを持ってバスに乗車しました。
バスの乗車券を購入するときに、下記のことを確認しておくのがオススメです。
- どの会社のバスか?バスの設備は?
- 荷物の代金は含まれるか?
- 直行便か?途中でミニバスに乗換が必要か?
- 座席は指定席か?
トルコ・夜行バス(パムッカレ行き)の乗り方
1.カッパドギア(ギョレメ)のバスターミナルで乗車券を購入する
カッパドギアのホテルによると、4つの会社がカッパドギア−パムッカレ間のバスを運行しているとのこと。
どの会社も価格はほぼ変わらないはずなので、好みで選べばいいと思います。
私が乗車したバスは、オフシーズンにも関わらずほぼ満席でしたので、できれば日程が確定したら早めに予約すべきです。
私たちは、地元の人に最も人気があるというSuhaの乗車券を買いに、出発当日の朝にバスターミナルにあるオフィスに行きました。
しかし気づいたら、現金で購入した乗車券は別会社のRH Turizm…
結果的には、RH Turizm社のバスは悪くなかったです。
購入するときに細かくチェックしておくべきでしたが、チケットを購入するときに見せてもらったバスの写真が、モニター付きの革張り椅子の写真で「これは豪華!」と思って速攻でお願いしますと言ってしまいました。
トルコ・夜行バス・カッパドギア(ギョレメ)のバスターミナル
カッパドギア観光で多くの人が滞在するであろうギョレメのバスターミナルは、ギョレメの街の中心部に位置しています。
施設名:Göreme Otobüs Terminali
住所:İçeridere Sk., 50000 Göreme Belediyesi/Nevşehir Merkez/Nevşehir Google マップ
バスターミナル周辺に、バス会社のオフィスが並んでいるので、こちらで乗車券を予約することが可能です。
なお、各オフィスの前に出発時刻や料金が書かれているので、複数のオフィスに行って価格交渉をする手間が省けます。
2. 出発時刻の10分前になったら、バスターミナルでバスが来るのを待つ
ギョレメのバスターミナルは屋外で、早めに行っても何もすることがありません。
特に冬の寒い時は、屋外で震えながらバスを待つことになります。
定刻の10分前ぐらいにバスターミナルに行くぐらいで、ちょうどいいと思います。
実際には、定刻より少し遅れてバスが到着すると思います。
ギョレメのバスターミナル横のレストランで、夜ご飯とトイレ、歯磨きを済ませておくと便利。
私たちが利用したのは、Fat Boys Restaurant(Google マップ)。
バスターミナルから徒歩30秒ですし、何より料理が美味しかったのでオススメ。
3. バスに乗り込む
自分が乗るバスを、“自分で”見つけてバスに乗り込みます。
上の写真のように、ギョレメのバスターミナルでは、右側からバスが入車してくるので、バスの横に大きく書いてあるバス会社名に注目しましょう!
「自分が乗る予定のバス会社だ!」と思ったらバスに駆け寄り、乗車すべきバスかをバスの添乗員に確認します。
私も、自分が乗る予定のバスに駆け寄るのに必死だったので、写真を撮るだけの余裕はありませんでした。
大きな荷物がある場合は、下の荷物置き場に預けてバスに乗り込みます。
参考までに、トルコのバスは荷物に対して別課金されませんでした。
バスの座席は、黒の革張りの豪華な席。
一席ずつモニターとテーブルがついていて、映画や音楽も聞くことができます。
イヤホンは支給されたかどうかが記憶が曖昧です。自分のものを持込むのがオススメ。
そのへんの古い飛行機よりは設備が豪華です。
ただし、映画はハリウッド映画もトルコ語に吹き替えられている始末。
余計なことを…と思いました。
トルコ語がわからないと、映像系は楽しめないと思います。
モニターにはUSBジャックがあるので携帯電話の充電も可能です。
残念ながら、電源口はなかったので、パソコンの充電はできませんでした。
- 荷物はチケット代金に含まれている(チケット購入時に要確認)。
- バスは指定席なので、チケットに指定された座席に着席。
- RH Turizm社のバスは、モニターにUSBジャックがあり携帯電話の充電が可能。
4. 目的地までバスに乗車する。必要に応じてトイレへ。
長距離バスにもかかわらず、トルコのバスには車内にトイレがついていません!
数時間おきに停車する休憩所で、必要に応じてトイレに行くことになります。
トルコのバスは不親切だなと思うのですが、アナウンスはトルコ語のみで英語のアナウンスもありません。
1割ぐらいは観光客が乗っているにもかかわらず、です。
そして、休憩所ごとに停車時間がマチマチ。
40分ぐらい停車することもあれば、5分しか停車しないことも…
私も、危うくある休憩所で置いていかれそうになりました。
休憩所においていかれるリスク大なので、トイレに行く回数は最小にしておくことをオススメします。
下記の休憩所は、カッパドギアを発車して1時間半ぐらい経過した頃に停車した休憩所です。
運転手が夜ご飯を食べるためか40分ぐらい停車していました。参考まで。
- Kampüs Dinlenme Tesisi
Bahçe Saray Mahallesi, 68000 Aksaray Merkez Google マップ
トルコのバスは、乗務員による車内サービスがあります!
狭いバスの中で、わざわざ乗務員が折りたたみ式カートを組み立てて、水やお菓子を配布してまわってくれます。
なんと!熱々のコーヒーやジュースももらえますよ。
飛行機の機内サービスのようです。
手のかかるカートじゃなくて、お盆でもいいんじゃないかと思いました。
高速道路を100km近くで走っている最中に、乗務員が立ってサービスしているので、カートじゃないと飲み物がこぼれてしまうリスクがあるのかもしれませんね。
無愛想で寡黙な乗務員さんでしたが、それがまた夜行バスに乗っているという雰囲気をひきたててくれました。
- トルコ語のアナウンスのみで、英語のアナウンスはなし。
- 21時半ごろに、食事休憩で40分ほど停車。
- ほぼ2時間おきにバス停もしくは休憩所に停車。が、停留所によって停車時間が異なる。5分の場合もあれば、40分の場合もあり。トイレに行きたい際は乗務員に予め停車時間を確認するか、すばやくトイレに行く。乗務員は発車時に乗客の人数を確認していない様子。
- トイレは有料(利用料金:1TL)のところが多いので、小銭の準備を。
- 長時間の連続した睡眠は厳しい。休憩ごとに、車内アナウンスが流れ、明るくなるので、目覚めてしまう可能性が高い。殆どの人が眠れなかった様子。
- 車内サービスあり。飲み物とお菓子の支給あり。
5. バスを降りる
降車場所が近づくと、乗務員が声をかけてくれます。
パムッカレ行きの場合、直行便だと聞いていたにもかかわらず、デニズリ郊外の何もない、暗い場所でバスが停車し、パムッカレ行きの人はみんな降ろされました。
ほぼ、外国人観光客しか降りていませんでした。
デニズリだと思って、間違えてここで降りてしまった観光客もいました…。
この何もない場所に、同じ会社が運行していると自称するミニバスが1台停まっており、パムッカレ行きの人は全員ミニバスに乗せられました。
どこに連れて行かれるのか不安な気持ちのまま、ミニバスに乗込みました。
乗車中は、一応Googleマップで変な方角に向かっていないかをチェックしていました、念のため。
- ミニバスに乗る前にバス会社と料金を確認することをオススメ。
6. 20分ぐらいのドライブ後に、パムッカレのバスターミナル旅行会社に到着
無事、パムッカレには到着しました。
しかし、パムッカレにはバスターミナルがないのか、パムッカレのよくわからない旅行会社に連れて行かれました。
メチャクチャ不安になりました。
旅行会社に到着すると、オフィスの中に誘導されます。
乗客全員に温かいチャイが振る舞われました。
当然、みんなが怪しいと思い、「ここはどこだ?」とか「どうやってXXホテルに行けばいいのか」と、その旅行会社の人に質問しようとすると…
「今からまとめて説明するから、私たちの説明をまず聞いてください!(Listen to my presentation first!)」の一点張り。何も教えてくれません。
仕方ないので、一同、徹夜明けでメチャクチャ疲れていますが、立ったまま説明が始まるのを待ちます。
説明内容は、パムッカレの現地ツアーや、パムッカレの次の目的地へのバス移動や飛行機の予約に関すること。
みんな、乗合バスに乗っただけなのに、いきなり目的地の旅行会社でこんなセールスピッチを受けるなんて何かおかしい、と苦笑いしながらプレゼンを聴いていました。
私もこんな経験は初めてです。
プレゼンが終わったところで勇気あるアメリカ人男性が、
「俺はホテルにEarly Checkinできることになっているから、これで失礼。Thank you」
といって、サササっと出ていきました。
さすが、はっきりしていますね。
残された、オーストラリア人・マレー人・韓国人・そして私たちは、大人しくこの事務所で引き続き営業活動を受けながら、夜明けを待つことになりました。
ただ、この旅行会社の良いところは、しばらくして買う気がないなと判断されると放置してくれます。
興味がなかったら、要らないとはっきり伝えて、ソファにでも座っていれば大丈夫です。
私たちは朝8時頃に、旅行会社の事務所を出発することにしました。
私たちは、少し郊外の温泉ホテルを予約しており、8kmも離れていたのでどうしようかと思っていたら、出てきた旅行会社のオジサンが送ってくれるというではないですか!
ありがたい!と思って、ホテルまで送ってもらったのですが、最初は料金のことを何も言っていなかったのに、(予想はしていましたが)到着したら50TLとかなり高い金額を要求されました。
車10分の距離で50TLはないよな…と思いますけど、面倒なのでもう払いました。
- パムッカレの入場口は8時半に開場とのこと。 朝6時過ぎにパムッカレに到着して、2時間をどう過ごすかが課題です。セールスピッチを聞く必要はありますが、そこまでチケットの購入を無理強いしてこないので、この旅行会社で寒さをしのぐのもありだと思います。
- 旅行会社のオフィスはパムッカレの中心に位置しています。パムッカレの入口も、この旅行会社から歩ける距離にあります。
トルコ・夜行バスの治安
私が乗った、カッパドギアーパムッカレ間の夜行バスは、安全な雰囲気だと感じました。
女性1人で乗っている人もいました。
ただし、女性1人で乗っている人は、1人席に座っていましたね。
日本人の女の子も1人で乗っている人がいました。
一人で乗車する場合は、1人席の予約がオススメです。
夜行バスは、1時間に1回ぐらいのペースで停留所にとまり、さらに室内が明るくなるので、暗い感じは全くありませんでした。
また、夜行バスの車内には、運転手さんと一緒に、車掌みたいな人がいるので、なにか困ったらその車掌に伝えればいいと思います。
ただ、その車掌が英語が通じなくて、私達は全くコミュニケーションがとれませんでした…でも、なんとなくジェスチャーだけで、「トイレ行くから待って」とか通じていたみたいです。
総論、トルコの夜行バスは治安は悪くないと思います。
ただし、繰り返しになりますが、イスラム圏での夜間移動は、特に女性の皆さんは気をつけてくださいね。
トルコ・夜行バスのよくある質問
Q. 夜行バスは疲れるので昼間のバスはないの?
途中の町でバスを乗り継いでいけたとしても、カッパドギアからパムッカレまで昼間のバスだけで移動することは厳しいと調査をしてわかりました。
飛行機で移動する以外は夜行バスで利用するしかなさそうです。
まとめ|トルコ夜行バスの予約方法・治安・乗り方
本記事では、カッパドギアからパムッカレまでの夜行バスの乗り方について紹介しました。
飛行機で移動するのも一案ですが、トルコでの貴重な旅行体験として、地元の男性も女性も利用しているトルコの夜行バスも楽しいですよ。
トルコの夜行バスは眠れなかったという人が多いので、体力的にはきついかもしれませんが記憶に残るはずです。
トルコの夜行バスは日本の夜行バスとは違って、車内サービスも満載でした!
ぜひ、体力に自身のある方は試してみてください!
そして、パムッカレの旅行会社の強引&面白い集客方法は、かなり印象に残りました。
彼らの強引な営業活動に対してイライラする一方で、この強引な集客方法に感心さえしている自分がいました。
確かにバスや鉄道会社は、観光客を運んでいる可能性が高く、観光地行きの場合は到着地で現地発着ツアーを案内すると、見込み客に効果的にアプローチできます。
そこにいた全員の観光客がイライラしたと思うのですが、結果的には私たちも、早々と立ち去ったアメリカ人男性も、他のマレー人グループも、この旅行会社が企画するパムッカレツアーに参加しました。
9人中6人がツアーに参加したんだから、それこそいい営業活動だと思いませんか?
色々な意味で興味深い、夜行バスの旅でした!