タイ・バンコクからチェンマイまで寝台列車に乗って移動しました。
約14時間の電車移動ですが、寝台列車だったので余裕だろうと思っていたら、フェリーの寝台よりもかなり寒くて辛かったです。
ただ、タイの寝台列車は日本の昭和の電車。
日本の電車が、異国の地で活躍している姿を見るのはとても誇らしくて嬉しかったです。
本記事では、バンコク発チェンマイ行き寝台列車の様子について詳しく紹介していきます。
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車の基本情報
- チェンマイ行き寝台列車のチケット予約は早めに!
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車の乗り方
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車の設備
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車の運行の様子
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車を利用した感想
- バンコク発チェンマイ行き寝台列車はこんな人におすすめ
バンコク発チェンマイ行き寝台列車の基本情報
- 発車:バンコク・フワランポーン駅(Google マップ)
- 到着:チェンマイ・レイルウェイ駅(Google マップ)
- 時刻:22時発、12時10分着
- 料金:751バーツ(2等寝台列車)(約2300円)
- 予約:必要(人気列車のため数日前に要予約)
チェンマイ行き寝台列車のチケット予約は早めに!
電車に乗る2日前に、バンコク・フワランポーン駅の切符売り場に行ったら、最後の2枚でした。
本当は1等車が欲しかったのですが売り切れ。
2等車の最後の2枚でした。
チケット購入時に、車両と二段ベッドの位置(上か下か)を指定されます。
かなりの人気路線のようです。
バンコクについたら駅のチケット売り場に行き、早めにチケットを入手することをオススメします。
クレジットカードで支払い可能です。
バンコク発チェンマイ行き寝台列車の乗り方
駅の電光掲示板に、どのプラットフォームからチェンマイ行きの電車が発車するかが表示されているので、その表示に従って電車に乗込みます。
日本のような、改札はありません。
乗車券は電車の中でチェックされます。
15分前には列車が駅のプラットフォームに到着し、乗車できる状態になっていました。
指定席の場合、乗車券には、どの車両のどの席に座るかが記載されています。
指定された席に座るようにしましょう。
発車する頃に車掌らしき人がきて、乗車券をチェックしていました。
列車が発車する頃になると、食事係の人がやってきて朝食の注文を取りにきます。
上の写真は、朝食のメニュー。た、たかい!
幕の内弁当のようなものが並んでおり、ひとつ190バーツ前後(約580円)。
バンコクの路上の屋台で食べると40バーツ(約120円)で大体のものが食べられるので、屋台価格と比較すると5倍近い価格です。
食事係のおばちゃんは、「朝になったら食べたくても食べられないから、絶対に注文しておいたほうがいいよー」とプレッシャーをかけてきます。
何やら日本のメニューっぽいカツ丼もあり惹かれましたが、朝からこんなに豪勢なお弁当は食べられないのでパスしました。おやつも買い込んできましたし。
同じ車両の何人かはお弁当を頼んでいたようでしたが、多くの人は朝食は持ち込んでいました。
朝食は持込むのが正解ですね。
バンコク発チェンマイ行き寝台列車の設備
寝台列車自体はかなり古いです。
外はキレイにペイントされていますが、中は古さが垣間見えます。
車内を探索していると、上の写真のような日本の文字もあり、かつては四国あたりで活躍した列車であることが推測できます。
私達は2等車(エアコン付き)の車両を利用しました。
その他にも、1等車(個室)、エアコンなしの車両、座席だけの車両、食堂車がありました。
寝台列車(2等)の中の様子と雰囲気
車両の中には、2段ベットが向かい合わせになった4個のベッドのセットがいくつもならんでいます。
プライバシーのために、各ベッドには黄色のカーテンがついています。
各ベッドには転落防止のための柵もとりつけてありました。
下の段は取り出せば柵を設置できますし、上の段は皮のベルトがあり転落しないようになっています。
また、上の段も下の段も大人が腰を掛けても大丈夫な高さになっています。
正面に見えるねずみ色の棒は、実は上の段に登るためのハシゴです。
持ちて部分を引くと、折りたたみハシゴが引き出せるようになっていました。
利用しないときはたたんでおけば棒状になるので、外を見るときも邪魔になりません。
よく工夫されています。
電車に乗り込んだときは、既にマットレスとシーツがひかれており、キレイにセットされていました。
ブランケットは後から配布されます。
ブランケットと言っても、薄めのタオルケット。
特に冬季にエアコン付きの車両に乗る方は、かなり車両が冷えるので、ブランケット以外に何か掛けるものがあるとずっと快適に過ごせると思います。
むしろ、冬はエアコン無しの車両でもよかったのではとも思いました。
上のベッドの横、言い換えると通路の上のスペースに荷物置き場があります。
実はタイの電車はスリに合う確率が高いようなので、こうした取りにくい場所に荷物を置いておけると少し安心です。
スーツケースの場合は、なるべく通路から遠い方にスーツケースを置くようにしましょう!
また、窓際には日本のコンセントをそのまま挿すことができる電源口が2つありました。
4つのベッドに2つだけなので、争奪戦になる可能性大です。
念の為、モバイル充電器があると安心ですね。
同室になったローカルの人もモバイル充電器を持ち込んでいました。
廊下は、上のような感じで片側にあります。
片面はまた窓になっているので、廊下にでて折りたたみ椅子をだして、景色を楽しむこともできます。
各ベッドはカーテンで仕切られているので、それなりにプライバシーもあります。
女性の方も多く泊まっていました。
食堂車とトイレの様子
共通設備として、トイレと食堂車がありました。
トイレは各車両に1−2個あるので、混み合って使えないということはありません。
トイレットペーパーも備え付けられています。
トイレはキレイ!というわけではないですが、汚くて使えないというわけでもないです。
寝台列車の食堂はかなりシンプル。
写真のようにテールと座席が並んでいるだけで、エアコンがありません。
食堂車は朝方はかなり混み合っていたようで、座れなかったと周りの人が言っていました。
食事係のおばさんが、朝ごはん弁当を頼んでおかないと朝ごはんを食べられないよと脅していた理由がわかりました。
また、食堂車での携帯電話の充電は5THB課金されるとのことです。
バンコク発チェンマイ行き寝台列車の運行の様子
定刻(22時)どおりに出発した寝台列車ですが、終点チェンマイ駅に到着したのはほぼ定刻でした。
14時間10分の列車の旅でした。
いつもは、1時間とか平気で遅れるらしいので、これはかなりラッキーだったと思います。
とにかく、タイの列車は進むのが遅い!
バイクに追い抜かれるほどのスピードで、最初のうちはユックリユックリ進んでいました。
最初は殆ど暗くて景色が見えないので眠るだけですが、朝方からはタイの田舎ののどかな風景を楽しむことができます。
バンコク発チェンマイ行き寝台列車を利用した感想
寝台車の寝心地は残念ながら良くない!経験と割りきって!
残念ながら、寝台車の寝心地はよくありません。
私はあまり眠れませんでした。
かなり揺れますし、音もスゴイ。
主人は耳栓をしていても音が聞こえて眠れなかったとぼやいていました。
オイルの匂いも、普段は気にならない私も気になるほどちょっと匂います。
正直に言います。この寝台列車だったら、フェリーの方が快適です。
さらに、エアコンが恐ろしく効いていたので、もう冷蔵庫の中で寝ているぐらい寒くて、とにかく寒くて震えながら過ごした一晩でした。
記憶には残った一晩でしたが、これからタイで寝台列車は使わないでしょうね…。
荷物に注意!タイの電車は盗みが多いらしい
バンコクに住むタイ人の友達によると、電車の中で盗みを働く人も結構いるようで、寝ている間に荷物を丸ごと盗む人がいるようです。
寝台列車で向かいのベッドだったローカルの方も、同じように友人と一緒に旅行している時に、友人の荷物が寝ている間に荷物が丸々盗まれたことがあるとのこと。
殺人とか危険な目にあうことはなさそうですが、盗みの被害にあう可能性は高そうです。
幸い、私達が乗車したときに同じ車両で盗みにあった人はいなかったようでしたが、泥棒対策は万全にしたほうが良さそうです。
泥棒が盗みにくいよう盗難防止ワイヤーなどで、柱にくくりつけるなどの対策をオススメします。
私たちはベッドの上側に荷物を置き、心配性の私は、さらに荷物を動かしたら音がなるような仕掛けをして寝ました。
パスポートや現金が入った小さいサブバックは、自分のベルトにくくりつけて、毛布の中に隠して寝ました。
同室のタイの方は、パスポートやお金はお腹周りに巻いていると言っていました。
そんな情報を私達に共有するのもどうかとおもいますが…私達が悪い人だったらどうするのでしょう…
これから寝台列車に乗る方は、バッグの鍵だけでなく、柱やベッドにくくりつけられるようワイヤーなども用意しておくことをオススメします。
食料と寒さ対策はしっかりと!寝台列車に持ち込んだ方がいいもの
実際に私がタイの寝台列車を利用して、必要だったなと思うものです。
私は寒さ対策と盗難対策があまりできておらず、ひと晩中荷物を抱えて寝ることで対策をしました。寒くて殆ど眠れませんでしたが…
- 水などの飲み物と食料
- トイレットペーパー(ない場合あり)
- 長袖・長ズボン・厚手のくつ下・ブランケット(特に冬季にエアコンつきの車両に乗る場合は必須)
- バッグを席とくくりつけるための盗難防止ワイヤー
- モバイル充電池
バンコク発チェンマイ行き寝台列車はこんな人におすすめ
経済的に移動したい人、電車が好きな人にオススメします。
面白い経験はできますが、正直疲れました。
安く移動したい人であれば、バスでもいいかもしれません。
早く確実に移動したい人には飛行機が絶対にオススメですよ。
バンコクからチェンマイまで、約1時間20分の空の旅。
早めに予約すれば、約5000円で予約できるようです。
電車が約2300円だったので、時間と労力を考えると悪くないと思います。