みりタビ

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アメリカにも社員旅行があるって知ってた?日本の社員旅行とどう違う?

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かつては、8割の日本企業でも行われていた社員旅行。今は、約5割程度にまで実施する企業が減っているようです。何となくその理由、わかります。

個人主義でドライな印象が強いアメリカですが、実はアメリカでも社員旅行が行われているって知っていましたか?

私が働いているアメリカ企業では、1年に1回だけアメリカのある都市に集められ2泊3日で、研修もかねた社員旅行が行われます。

本記事では、日本版の社員旅行と比較しながら、アメリカ版社員旅行について紹介していきますね。

アメリカ版社員旅行は、業務として参加

f:id:novotabi:20180914085509j:plain私の会社では、1年に1度、幹部や営業系の社員を中心に社員旅行が行われます。業務の一環として行われるので、よほどのことがない限り全員参加です。

 

数百人単位の社員が1つのホテルに集まり、数日間缶詰で会社の戦略や製品について理解したり、チームビルディングのゲームを行って社員同士の親睦を深めます。

観光する時間は全くありません。どうしても観光したい同僚は、自費で滞在期間を1泊延長していました。無理に同僚どうしで観光するのも疲れるので、業務の一環としてこうした旅行が行われる方が個人的には好きです

 

IT系のためか、関連ベンダーによる商品説明のセッションも複数ありました。おそらく、社員旅行の経費の多くはベンダーさんの広告費でまかなわれていると思われます。なかなか、賢いですね。

 

期間は2泊3日。行き先は、アメリカ人に人気の観光地が多いです。サンディエゴ・ラスベガス等々のリゾートホテルで行われます。

もちろん、業務の一環なので平日実施旅費も食費も全て会社負担です!

日本だと相部屋が多いホテルの部屋も、アメリカでは当然のように個室です。人によっては、家族や恋人を同伴している人もいました。

  

知人に聞いてみたところ、他にも社員旅行をしているアメリカのIT系大企業があるようです。うちだけではないようです。ただし、社員旅行なんかないよ、という友人も多いので、割合はそんなに多くないかもしれません。

 

かつて、日本で働いていたときもかろうじて社員旅行の文化がありました。当時は、週末実施、かつ自費負担。思い返してみると、参加を躊躇するような社員旅行でしたね。こんなところにも、日米の文化の違いが現れています。

 

チームビルディングの為の社員旅行?

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遠隔で同僚と顔をあわせずに働くことが多いアメリカでは、同僚や上司、他チームのメンバと親睦を深めることが1番の理由のように思います。

 

私も直属の上司と、6ヶ月に1度ぐらいしか会うことはありません。

また、普段の業務でやりとりしている同僚の中には、会ったことがない人がたくさんいます。Skypeも使いますが、音声通話かチャットでやり取りすることが多く、わざわざビデオをONにしてやり取りすることは殆どないので、相手がどんな顔かもわからないというのが実情です。

最初、英語が良く分からなかったころは、電話だけのコミュニケーションは辛かったですね。対面ではなんとかなるのですが、音声だけになると一段とコミュニケーションが難しくなります。

 

ドライと言われるアメリカの人間関係ですが、やはり顔をあわせたことがある同僚には、協力してあげようと言う気になります。顔をあわせたことがある同僚は、私に対しても一方的にひどい言葉をあびせてきたりは殆どしないですし、アメリカといえども、対面でのコミュニケーションって大事だなと思います。

 

もちろん、幹部から直接、会社の方針や戦略をきくことができるいい機会でもあります。普段は、ビデオ会議で会社の戦略を聞くことが多いのですが、直接聞くことで、幹部の熱意も感じることができますし、当事者意識がより芽生えるように思います。

 

さらに、同僚との親睦を深めることで、会社への帰属意識を高めて、社員に長い間働いてもらえるような効果も狙っているのかもしれませんね。

  

社員旅行のスケジュール

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1日目:現地ホテルに集合、飲み会

滞在先のホテルに現地集合。夕方4時ごろから、ホテルの中庭でお酒を飲みながらの立食パーティ。はじめまして!ひさしぶり!といった言葉を交わしながら、同僚との親睦を深めます。

2日目:朝から晩まで幹部のプレゼン、そして飲み会

朝8時30分から夜まで、ぎっしりスケジュールが詰め込まれています。幹部による会社の目標・戦略、自社の業界動向・自社製品に関するプレゼンテーションを聞き、見聞を深めます。

 

少し意外だったのは、成功事例の情報共有が行われていたこと。アメリカでは、あまり自分のノウハウを他者と共有する傾向がないので、こうしたプレゼンテーションは違った意味でも興味深かったです。

 

午後になると、チームビルディング。他の部署たちの人とチームを組んで、ゲームを行いながら親睦を深めます。

 

夕方は、立食パーティ、そしてディナー。ディナーは、フレンチのコース料理のようなものを円形のテーブルを囲んでいただきます。居酒屋のようなくだけた雰囲気と言うよりは、アカデミー賞の授賞式っぽい雰囲気です。ディナーの中で昨年度がんばった人が表彰され、オスカーみたいな像と賞金が手渡されていきます。

 

公式には、パーティは11時までですが、その後は街にくりだして深夜まで楽しむ人もいました。

3日目:再びプレゼン、そして解散

再び朝8時半からプレゼンテーション。昨年度の成功事例の紹介がつづきます。

 

最後は、バックエンド側でどんなツールやオペレーションの改善を行っているかといった紹介が行われ、お昼すぎに解散。それぞれ、バラバラに帰宅していきました。

 

アメリカ版社員旅行に出席してよかった点は同僚と会えること!

  • 普段、メールや電話でしか会話していないメンバーと会うことができるのは大きなメリットです。仕事がしやすくなります。対面でのコミュニケーションを重んじるのはアメリカでも同じ。対面での関係構築は結構重要です。
  • ずっとホテルで缶詰になりますが、リゾートホテルで行われるのでいいリフレッシュになります。
  • 全く仕事の関わりがないメンバーと知り合いになり、新しいビジネスの機会がうまれました。ふとした立ち話がきっかけとなって、じゃあお客さんに紹介しようかといった話につながったことから、1つの場に集まることにより生まれる偶然の産物は、かなり重要では?と思います。

 

さいごに

かつては日本でも頻繁に行われた社員旅行、アメリカでも一部の企業では行われています。日本の社員旅行とは、だいぶ内容も雰囲気も違いますが、どちらも社員同士の親睦を深めると言う意味では同じ目的で行われていると思います。

 

日本も、国際会議やイベントを日本で開催することで、海外からの訪日外国人の数を増やそうとしていますが、海外の企業の社員旅行も、もしかしたら誘致の対象として考えられるかもしれませんね。まだまだ、旅費が高くて難しいかもしれませんが。

 

(参考)アメリカ版社員旅行を受け入れるホテルは何が必要なのか?

参加者の立場から、もし日本の観光地がこうしたアメリカの社員旅行を受け入れる場合、どういった施設が必要になるのかを考えてみました。

  • 全社員を受け入れることができる部屋数
  • 朝・昼・晩・アルコールが提供できるキッチン、美味しいとなお良い!アメリカはベジタリアンも多いので、そういった食事の要望に対応できる必要
  • 部署によっては、複数のセッションが並行して行われるので、大会議室と複数の中規模の会議室が必要
  • マイク・プロジェクターといったプレゼンテーションの設備
  • 参加者がPCを利用できるための、豊富なコンセントとWi-Fi
  • ジムやプールの娯楽設備
  • 空港からの便利なアクセス

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