本記事では、サンタクルーズマウンテンにあるByington Vineyard & Winery でのワイナリーのテイスティングとワイナリーツアーについて紹介しています。
- Byington Vineyard & Wineryの基本・詳細情報とアクセス方法
- Byington Vineyard & Wineryの歴史
- Byington Vineyard & Wineryのテイスティングメニュー
- Byington Vineyard & Wineryの様子と雰囲気
- Byington Vineyard & Wineryのワイン・ツアーの内容と雰囲気
- さいごに
Byington Vineyard & Wineryの基本・詳細情報とアクセス方法
- 住所:21850 Bear Creek Road, Los Gatos, Santa Cruz Mountains
- 営業時間:午前11時〜午後5時(木曜〜日曜のみ営業)
- サンノゼから約45分ドライブ。17号線をサンタクルーズ方面に進み、途中で降りて、山道を約15分運転します。整備されているので走りやすいですが、クネクネ山道になります。旅行者の場合、レンタカーでのアクセスが断然オススメ。バスは走っていないと思います。
Byington Vineyard & Wineryの歴史
1987年にBrington家がはじめたワイナリー。
約30年前に土地を購入していたものの、他のワイナリーからワイン造りのために土地を貸してほしいというオファーを受けて、自分の土地がワイン造りに適していると気づき、ワイナリーをはじめたとのこと。
現在は、Pinot Noirだけがここサンタクルーズで生産されており、他の品種はソノマで生産されているようです。
創業者がなくなったあと、このワイナリーのワインクラブのメンバーであった現在のオーナーが買い取りを申し出て、2013年からは、現在のオーナーが所有しているとのこと。
なんと、現在のオーナーはシリコンバレーで会社を売って財を成した人とのことで、彼/彼女の買収からこのワイナリーもLos AltosにTasting Roomをオープンしたり、コストコにワインを卸すなどといったワイン事業の拡大をしているとのことでした。
ワイナリーもそのワイナリーの物語を聞くと、急に愛着がわきますね。
Byington Vineyard & Wineryのテイスティングメニュー
2018年6月のテイスティングメニューは下記の通り。
価格は、グラスワイン1杯につき、赤は$15、白は$13です。
店員さんによると、オススメは2014Viognier(Honeychurch)と2014Pinot Noir(Byington Estate)とのことでした。
2014Viognier(Honeychurch)を飲みましたが、軽くて飲みやすかったです。
Byington Vineyard & Wineryの様子と雰囲気
ワイナリーの前には絶景が拡がっており、天気がいい時には太平洋も見えるようです。
私が訪問した時には、出産前に行うパーティBaby Showerが行われていました。
ナパのワイナリーとは違った、気持ちの良い景色でした。
Byington Vineyard & Wineryのワイン・ツアーの内容と雰囲気
ワイン・ツアーの概要
更に希望すれば、1人$25でワイナリーツアーに参加することができます。
約10人程度で廻る45分のツアーで、5種類のワインを楽しみながら、ワイナリーの歴史・ワインを作る工程・各ワインの解説を、ソムリエの資格をもつガイドが説明してくれます。
説明は英語ですが、説明が上手!説明するときにスイッチが入るのか、まるで役者のようにハキハキとした声で、各工程について面白く、わかりやすく説明してくれます。
予約方法は、公式サイトにアクセスし、Tours&Tastingsをクリックすると、予約サイトに遷移します。クレジットカード決済です。その際に、税金が加算されます。
Webサイトでは、ワイナリーツアーは午後1時から選択できなかったので、毎日午後1時からの1回だけした開催していないかもしれません。
ワイン・ツアーの内容
1. ワイナリーの建物前で、ワイナリーの歴史について解説。1杯目:白。
2. ピノ・ノワールの木の前で、ピノ・ノワールがいかに育てるのが難しいかの解説を聞く。ガイド曰く、ピノ・ノワールは奥さん(女性)のように扱いが難しいとのこと。その心は、外で日に当ててあげなければいけないけど、日に当てすぎてもいけない。繊細な皮膚を持っているので、環境に十分な注意を払って育ててあげなければいけない点で同じとのこと。妙に納得しました。笑
サンタクルーズの山は、日光が十分に当たりますし、時には太平洋からの霧で湿気も十分に運ばれてくるので、繊細なピノ・ノワールを育てるのにピッタリの土地とのこと。今まで、ピノ・ノワールってあまり好んで飲まなかったのですが、こういった説明を聞くと、生産者の人も苦労して育てているんだなと、愛着がわきますね。
3. 工場に入る前に、ロゼを飲みながら、収穫からブドウを潰すところまでの説明を、ブドウを潰す機械の前で聞きました。
4. ひんやりしたワイン工場の中に入ると、潰されたブドウを醸成する大きなタンクの前で、赤ワインを飲みながら、いかにワインの醸成が難しいかの説明を聞きます。
興味深かったのは市販のワインには約3,000の添加物が入っているとのこと。
Byington Vineyard & Winery のワインはオーガニックワインですが、規制で入れなければいけない、たった1種類(二酸化硫黄SO2)だけ最低限の量を入れているとのことでした。
5. 特別にワインをオークの樽に入れて保存する、貯蔵庫(Caveとよんでいました)にも入れてもらいました。
ココでも、赤を更に1杯。
貯蔵庫の中は、地下に作ってあり、ヒンヤリしていて、ワイン樽が何百と並べられています。
オーク樽には、焼き加減によって3種類あり、ここではMTと呼ばれるミディアムトーストを使っており、あまりワインにオークの香りがつかないようにしているとのことでした。
とまあ、素人の私が知らなかったワイン造りの色々なことを学ぶことができ、かなり勉強になりました。
6. 貯蔵庫を出ると、更に特別サービス(ツアーの開始時刻が30分ぐらい遅れたので)とのことで、瓶詰めの機械も見せてくれました。動いていたら、もっと面白かったでしょうね!
でも、初めてみる瓶詰めの機械は面白かったです。
ここで、最後の赤ジンファンデルを飲ませてもらいました。ここのジンファンデルは、タンニンが強いとのことで、口に含んでいろんな部分に触れさせるとザラザラするような感じがしました。
最後に、ツアーガイドから
「今度、俺がブレンドした赤がVinceなんとかという名前で近日中に売り出されるのでよろしく!」
と新製品の営業トークで約1時間のツアーが終わりました。
さいごに
シリコンバレーから約45分でアクセスできる、サンタクルーズの山の中にあるByington Vineyard & Winery を紹介しました。
ぜひ、ワイナリーツアーへの参加をオススメします。
また、訪問途中にWholefoodsやSafewayでスナックを買ってくると、絶景を見ながら、ワインとスナックを楽しむことが出来ます。