アンコールワットがある街「シェムリアップ」のダウンタウンを歩いていて見かけたのが、「MINISO」やら「メイソウ」という看板がかかった、何やらダイソーのような、ユニクロ風マークの、日本っぽい名前の雑貨店を発見!
本記事では、一部では話題になっていたらしい謎の企業「メイソウ」について、自分が旅先で見てきたことと調べたことを紹介していきます。
- カンボジア見つけた、謎の日系っぽい雑貨店「メイソウ」
- カンボジアだけではなかった!アメリカ進出もすすめている「メイソウ」
- 「メイソウ」を運営する会社の基本情報
- 「メイソウ」について、こう思う
- ジョージアにも「メイソウ」発見(2019年12月追記)
カンボジア見つけた、謎の日系っぽい雑貨店「メイソウ」
シェムリアップの繁華街で「メイソウ」を見つけ、なんだろうと思いお店に入ってみました。
店内には、小物・化粧品などの様々な雑貨が並んでいます。
値段の方はというと…安くない。
ダイソーは日本では100円ですし、アメリカでも1.5ドルですが、こちらのメイソウは、小物が5ドル〜7ドルぐらいの価格で売られており、かなり高いなという印象でした。
例えば、カンボジアはまだ物価がかなり低く、現地のきれいめなレストランでもビールが1ドルで飲めるような物価ですので、その中で5ドル以上の価格ってかなり強気の価格設定だなと思いました。
観光客目当てなのかもしれません。
貧乏旅行中だったこともありますが、商品のクオリティの割には価格が高かったので、ブラーっと一周だけして出てきました。
カンボジアだけではなかった!アメリカ進出もすすめている「メイソウ」
カンボジア旅行から帰ってきて、アメリカのアウトレットモールをフラフラと歩いていたら、なんとあの「メイソウ」がアメリカ・カリフォルニア州の大型アウトレットモール「グレイトモール」にも店舗ができるとの広告(上の写真)を見かけました。
「グレイトモール」といえば、シリコンバレー界隈では大きなアウトレットモールのひとつ。
アウトレットモールの中に、ユニクロやダイソーも入っている、現地の人で混み合うアウトレットモールです。
そして、メイソウの広告には、"From Japan to Great Mall"の文字が…。
Japanese Lifestyle Brandともうたっています。
「本当かいな?」ということで、家に帰ってきて「メイソウ」について調べてみることにしました。
「メイソウ」を運営する会社の基本情報
2011年に中国の起業家Ye Guo Fuによって創業された、中国・広州を本社とする会社です。
中国の郊外で雑貨を販売し、2018年には、なんと$2.5B(約2500億円)という莫大な売上をあげる企業に成長しました。
メイソウは今や、中国から展開し、台湾や香港などの東アジア、ベトナム・カンボジア・シンガポールといった東南アジアを抑え、さらにはインドやスリランカ、オーストラリアにまで拠点を拡大する、グローバル企業です。
店名やお店のロゴは日本を連想させますが、マーケティング戦略として、中国の会社ですが日本ブランドとして展開しているようです。
過去には、その和訳が少しお粗末だったりということで、批判も受けてきた会社のようです。
ただし、売上の伸びをみると、その成長は凄まじく、この戦略が世の中に受け入れられた結果だとも理解できますね。
「メイソウ」について、こう思う
正直に言うと、最初にメイソウを見たときは、ショックでした。
あたかも日本のお店のようでしたし、日本人の私から見ると、これって日本ブランドじゃないよね…って薄々感じさせるお店の雰囲気でしたから。
もっというと、せっかく私達の先祖が気づいてきた日本ブランドを、こういうまがい物っぽいものがでてきて壊れたら困ると思ったぐらいです。
ただ、このお店が海外で受け入れられ、こんなに伸びているということは、もしかしたら、メイソウは良い商品を作っているのかもしれません。
マーケティングだけでは売れないのが今の時代ですから。
よく考えてみれば、日本ブランドの商品も多くが中国で作られていますしね。
もし、メイソウが良い商品を作り、かつ売上を上げているのであれば、逆に「日本ブランドの価値を高めてくれてありがとう」と感謝をしなければいけないのかもしれません。
他の考え方をすると、「まだ、日本というブランドって強みになるんだ」と気づかせてもらえた一例かもしれませんね。
アメリカに住んでいると、もう「日本」にはブランド力がないと実感します。
しかし、メイソウが私の仮説は間違っていると、見せつけてくれるかもしれません!
楽しみです。
ジョージアにも「メイソウ」発見(2019年12月追記)
ジョージアの首都トリビシを旅行中、メトロの駅前にメイソウを発見しました。
明るいメイソウの店内には、現地のお客さんと思われる女性客が4-5人入っていました。
価格は30ラリ前後のものが多く、10ラリもあればご飯が食べられるジョージアでは少し高めの価格設定です。
ジョージアの人にとっては、これが日本製だと勘違いするんだろうなと思いながら店内を一巡りして出ました。