コロナというウイルスは私たちの生活や価値観に大きな影響を与えてくれました。
良い意味でも、悪い意味でも。
ここ、私が住んでいるアメリカでも、コロナウイルスの感染防止で、買い物の形態がすっかりかわりました。
本記事では、私たちの生活には欠かせない食品スーパーについて、最近のアメリカの食品スーパー事情について紹介していきます。
- 入店まで最低30分は行列。開店前から長蛇の列ができる食品スーパー
- 人気大爆発!でも、人気がありすぎて使えない…食品デリバリーサービス
- 古くて新しいコロナ時代のスーパー!ファーマーズ・マーケット
- まとめ|コロナ時代のスーパーは青空市場?ファーマーズ・マーケットがメインの買い物場所になる時代がくるかも!
入店まで最低30分は行列。開店前から長蛇の列ができる食品スーパー
日本より数週間早く外出禁止令が発令されたアメリカでは、買い物も2−3時間はかかる一大イベントになってしまいました。
スーパーに行っても、そもそもかんたんに店内に入れないし、私たちはたいてい開店前から並ぶようにしていますが、それでも入店まで30分〜1時間待ちです。
スーパー側も、店内の人数調整のために1人とか数人ずつしかいれないようにしているので、本当に時間がかかります。
カゴやカートは、店員さんが全て消毒。
スーパー内は全て一方通行。
レジの前にも透明な板を設置。
エコバックも禁止されて、わざわざ1枚10セント(10円)のスーパーの袋を購入しなければいけなくなりました(泣)
さらなる自己防衛として、自分の車に積み込む前には、外袋を除菌シートでふいています。やりすぎ?いやいや、他にもやっている人たちを見かけます。
最近では、マスクの着用が必須になり、コストコなどではマスクをしていないと入店を拒否するという状況に変わってきました。
あれほど、マスクの着用を嫌がって&バカにしてきたアメリカ人たちが、みんなマスクを着用しているのは少し興味深いですが、それほどアメリカ人たちもコロナを怖がっているというサインだと思います。
アメリカで良かったと思うのは、キャッシュレス決済が進んでいること。
現金を使用しないのはもちろんのことですが、クレジットカード決済のために決済用の機械に触れるのもいやなので、もっぱらスマホの中に搭載されたクレジットカード機能を使って、支払いを行っています。
人気大爆発!でも、人気がありすぎて使えない…食品デリバリーサービス
ここアメリカでは、生鮮食品などのデリバリーサービスが以前から行われていましたが、このコロナウイルスで一気に普及した感があります。
2009年に米アマゾンで、当時ハマっていたイギリスのショートブレッドクッキーをサブスク契約して、毎月、アマゾン様に家まで届けてもらっていたのですが、当時の同僚に食品をアマゾンで買うって…とバカにされていたのが本当に懐かしいです。
時代が本当に変わりました。
私たちはスーパーに行くのが好きなので、基本的には自分たちでスーパーに行って、あれやこれや言いながら食品を選ぶのが週末のエンターテイメントのひとつですが、コロナになって、デリバリーサービスを使いたいと思うようになりました。
在宅勤務となった今、スーパーが唯一の感染源となりそうですから…
ただし、デリバリーサービスが予約が殺到しすぎて、本当に使えない…
使いたくても使えない、というのが実情です。
超ローカルスーパーに買物に行っても、インスタカートの配達員と思われる人をかなり見かけるようになりましたね。
配達員の方たちって、買い物リストを持っているのですぐに分かります。
少し怖いなと思うのは、買い物リストに集中するあまりに、周りの客だったり、スーパー内の一方通行のサインに気づかずに逆走してきて、あやうく2m以内の距離に近づいてしまっていたり…今の御時世では、こういう行為は本当にやめてほしい。
個人的には、こんな経験を通して、配達員は地元のローカルスーパーでの買い物には来てほしくないと思いました。
配達員の方も、家族を支えるためにがんばってくれているのはわかっているのですが。
話を戻します。
そんな私たちも、最初は配達サービスを使おうかと物色していました。
色々見ていたのですが、アマゾンはそもそも予約ができないし、インスタカートと呼ばれる配達サービスは配達料が高いし…
そんなわけで、私たちが使った食品の配達サービスは、アメリカのイトーヨーカドー「ターゲット」でポテトチップスを購入したぐらいです。
「ターゲット」はポテトチップス1袋を、丁寧に段ボール箱に詰めて配送してくれました。
が、アメリカの運送会社は扱いも粗いので、ポテトチップスは粉々でした…(泣)
ちなみに、そこまでして私たちが食べたかったチップスは最近ハマっているRuffles。
今までは、プリングルス一択でしたが、最近Rufflesを食べてみて美味しかったので、こちらを優先的に購入しています。
今後は、継続して生鮮食品のデリバリーサービスは利用されると思います。
今回のコロナ騒動でその便利さに気づいた人もいるでしょうから。
が、私たちのように食品スーパーへのお出かけが週末の楽しみとなっている人にとっては、緊急時の手段かなと感じます。
古くて新しいコロナ時代のスーパー!ファーマーズ・マーケット
コロナ時代に最も合っているスーパーマーケットの形態は、ファーマーズ・マーケットではと思います。
外出禁止令が厳しく取り締まられているアメリカ・カリフォルニア州でも、ファーマーズ・マーケットが、各地域で開催されています。
警察も出動しながらの厳戒態勢ですが、野菜も安くて旬のものが手に入るので、多くの人が買いに来ています。
朝10時前の駐車場の様子ですが、かなりの車が並んでいます。
多くの人は1人〜2人で訪れています。家族連れは少ないですね。
1人の場合は、下記のような台車を使って、大量に買い込んでいる姿が見られます。
以前は自分で商品を手にとって選ぶことができたのですが、最近は店頭にテープが貼られており、私たちは商品を手に取ることはできません。
自分の担当の店員さんに、じゃがいも・人参・ブロッコリーをくださいと2m(というか1m?)離れたところから伝えて、店員さんにとってもらって、最後にレジで支払いをすませるという形になっています。
そんな特別対応なので、各お店の前には、長い列ができているところが多いです。
もちろん、ソーシャルディスタンスを保つために、地面には✗印が記載されており、それに沿って並びます。普段はおおらかなアメリカですが、こういうときは律儀に印に沿って並んで、ソーシャルディスタンスを死守しています(多くの人は)。
が、かなりの確率で、列ができていないことに気づかない人が多い…
私のような中流日本人は、列を成すコミュニティで育ってきたからか、列ができていたらすぐに気づくし、気づかずに横入りしていたことって殆どありません。
アメリカの人たちはかなりの確率で、列自体に気づかずに、変なところで並んでいたりします。
あれは、なぜなんでしょうか…なぜ気づかないんだろうかと疑問に思います。
教えてあげることで、ソーシャルディスタンスを保つことができなくなることもあります。オペレーション改善案として、行列はコチラの札を出してあげたくなりますね。
まとめ|コロナ時代のスーパーは青空市場?ファーマーズ・マーケットがメインの買い物場所になる時代がくるかも!
話を戻すと、ファーマーズ・マーケットでの様子をみて、これがコロナ時代のスーパーの形なんだろうと思いました。
通気性の良い場所で、お互いに距離をとりながら品物を物色・購入。
終わったらサッサと帰る。
しかも野菜に関しては、熟してから店頭に並んでいることも多く、スーパーで購入する野菜とは味が違うことが多いです。しかも、安いし。
これって、よくよく考えてみると、昔の青空市場の形であって、もしかしたら青空市場が人類にとっての最適解で、それに戻って来たのかもしれませんね。
一周まわって、元のところに帰ってきた。
そんな事を感じた、週末のひとときでした。