ジョージア旅行のついでに髪を切ってきました!
ジョージアはロシアとトルコの間にある、ヨーロッパとアジアの狭間にある美しい国です。
そして、ジョージアではジョージア語が話されており、英語が殆ど通じません。
もちろん、英語が話せる人もいるのですが、英語が話せる割合は少なめです(体感)。
さて、そんな国でヘアカットをしてみるとどうなってしまうのか?という疑問に答えるべく、言葉が一切通じないジョージアでのヘアカット体験がどうなったのか、身を張った社会実験を紹介しますね。
ちなみに、髪型を多少気にする女性のリポートです!
- ジョージアでの美容院の選び方
- ジョージアでの美容院をアポ無し訪問
- ジョージアでの美容院メニューと価格
- ジョージアの美容院でのシャンプーの様子と雰囲気
- ジョージアの美容院でのヘアカットの様子と雰囲気
- これでは終わらない、おわりに…
ジョージアでの美容院の選び方
フラフラっと歩いて飛び込みで美容院に行ってもいいのですが、できれば失敗したくなかったので、Googleマップで「hari salon」という単語で美容院を検索しました。
すると、評価が高い美容院がいくつか…その中でも、評価が多くて、評価が高い美容院を選んでみました。
その名も、「In Vogue」。
なんとなくイケてる雰囲気の名前です。
というのは、あの有名なファッション誌「Vogue」の名前に似ているから…
相手の思うつぼです。
予約できるのかなと思ったら、Facebookでできるようでした。
国によってはFacebookでお店のWebサイトを作っているお店ってすごく多いですよね。
アメリカだとあまりみかけないですが、東南アジアだと多いですね。
ここジョージアでも、Facebookってよく使われているんだと感じました。
ジョージアでの美容院をアポ無し訪問
平日だし、飛び込みでもいいかなと思って、お昼ごろに直接訪問してみました。
Facebookの写真では、なんかおしゃれ&きれいなビルっぽい内装だったのですが、実際にはかなり古いビルの半地下のような場所にあるお店でした。
これは、評判を知らなかったら入らないタイプのお店です…
勇気を出してドアを開けてみました。
中には店員と思われる女性が2人、そしてお客さんも2人。
ヘアカット用の椅子は1つだけで、先客は金髪のマダムでした。
私:「ヘアカットをお願いします」
ヘアカット担当のおばちゃん:「ヘアカット?待つわよ!(無愛想に)」
私:「どれくらい?」
おばちゃん:「んー、どれくらいだろう〜。30分から1時間位かな〜。よくわかんないな〜。」
この返事の仕方は、私の髪を切りたくないんだろうなと感じました。
待ち時間がすごくかかるから諦めさせようという作戦のようです。
ただね、私もどうしても髪が切りたかったんです。
私はおばちゃんにこう言いました。
私:「待ちます。ここで待ってていいですか?(強引に椅子に座る)」
おばちゃん「…OK…」
おばちゃんも、観光客丸出しの観光で忙しいはずの私が、1時間もおとなしく待つとは思わなかったんでしょうね。
諦めて切ってくれることになりました。へへっ\(^-^)/
待ち時間、本当に長かったですね。
携帯をいじったり、おばちゃんのカットの腕を確かめるべくジッと観察していたりしましたが、1時間は待ったと思います。
最後は、店内にあった金魚の観察をしていました…
そうこうしているうちに、先客の金髪マダムが仕上げの段階になりました。
ただ、そのときに気づいてしまったんです。
金髪マダムの髪型はボブカットという、ワカメちゃんカットに近かったのですが、毛先がバラバラです…
あれだけ時間をかけて切ってたのに、素人が見てもわかるほど毛先がバラバラなんです…
「これはしまった!」と思いました。
ただ、もう遅い。覚悟を決めて、ヘアカットの椅子に座りました。
ジョージアでの美容院メニューと価格
ジョージアの美容院のメニューです。
女性用のヘアカットは25ラリ(約960円)。
アメリカや日本よりは間違いなく安いですね。
平均月収が4万円の国なので、約960円は安くはないですね。
おそらくジョージアでは、高めの美容院なんだと思います。
ジョージアの美容院でのシャンプーの様子と雰囲気
椅子に座ったら、まずは髪を洗うから洗髪台へと誘導されました。
洗髪台は、日本の寝転がるタイプではなく、座ったまま髪を洗うタイプでした。
ジョージアではヘアカットの人が、シャンプーもやってくれるようです。
おばちゃんが洗ってくれるのですが…お湯加減はちょうど良いものの、お湯のかけ方が荒いので、お湯が耳の中に入ってきます。
これはいかん。中耳炎にならないかと心配になりました。
で、さらに!ジョージアのシャンプーは指の腹で洗わないようです。
「猫かっ」ていうぐらいに、爪をたてて洗うので、気持ちよくないです。
せめて、指は横に寝せて洗ってよ〜。
幸いにもシャンプーの時間は短め。
まさしく不幸中の幸いとはこのことです。
シャンプーも終わり、いよいよヘアカットへ突入です!
ジョージアの美容院でのヘアカットの様子と雰囲気
おばちゃん「どんな髪型にしたいの?」
私「(写真見せて)こんな感じ」
おばちゃん「ふ〜ん」
と、しばらく眺め「わかった」と言って、チョキチョキ切りはじめました。
私「ほぅ〜、写真を見ただけでわかったとは、ナカナカやるなぁ」
おばちゃん美容師は、お店の女の子とジョージア語で軽快におしゃべりをしながら、ハサミも軽快に動かしていきます。
チョキチョキというハサミの音がリズムよく、心地よかったです。
そして、髪を切り始めて、15分ほどたったでしょうか。
あとは前髪だけだけどどれくらい切る?と言われて、前髪をカット。
「できたよ〜」とおばちゃん。
最後におばちゃん、英語でこんな質問をしてきました。
おばちゃん「あんた、上の方はたくさん髪があるのに、なぜ毛先の方は髪が少ないの?」
正直、この質問に驚きました。
日本では、髪をすく(髪の量をわざと少なくする)というのは至って普通のことだからです。
世界各国で知られている技術だと勘違いしていました、しかし、ジョージアではその限りではなかったようです。
ジョージアでは「髪をすく」っていうことはないようです。
自分の常識が世界の常識ではなかったことに驚きました。
これも旅の醍醐味ですね。
その後、「ありがとう」と言って、支払いを済ませました。
ジョージアでのヘアカットは25ラリ(約960円)。
アメリカの10分の1の価格でした。
これでは終わらない、おわりに…
で、でもね。ちらっと、おばちゃんが床を掃除しているときに見てしまったのです。
おばちゃんがホウキで掃いて集めた髪の量を…
普段、美容師さんに髪の量が多いと言われる、私の黒髪は、ほんの僅か…
前髪しか切ってないんじゃないの?っていうぐらい、私の黒髪がないんです!
えぇぇぇ!
はい、おばちゃん美容師は上手でした。
ハサミを軽快に動かして、切っているふりをしていたんだと気づきました。
でも、もう言葉もわからないし、なんだかそこで色々と言って、切ってもらおうという気持ちにはならなかったんですよね、金髪マダムのガタガタ髪も見ていたし。
もしかしたら、髪を切らないことがおばちゃんの生き抜く術であり、言葉の通じないアジア人のワタシへの思いやりだったのかもしれないとさえ思いました。
女の髪は命だと言うし、言葉がわからない、髪の質も切り方も全く違うこのアジア人の女の髪をひどいことにしたら可愛そうだと思ったのかもしれませんね。
はい、ここで読者の皆さんはお気づきですね。
上手と書いて、「うわて」と読みます。
ジョージアでのヘアカット体験は、おばちゃん美容師さんに一本取られました!
はい、おばちゃん美容師さんは上手(うわて)でした。
アメリカを始め、タイ・台湾で髪を切ってきましたが、こんな経験は初めてでしたね。
これも楽しい旅の経験でした。|(^o^)|